ちょっと締め切りに終われてて更新が遅れてます・・・.さて,今回は,様々な経済学的な考え方を説明しました.
【授業の内容】
まず課題であった「ダイヤモンドはなぜ高いのか?」を考えてみました.皆さんからも意見を聞きましたが,その過程で,需要と供給という言葉が出てきました.需要とは,消費者がある財(商品やサービスの総称)を欲しがる気持ちのことです.供給とは,生産者(企業)による生産そのものです.
結論は,ダイヤモンドは供給よりも需要の方が大きいために,価格が高くなります.需要が大きくても,それより供給が多い場合は価格は安く(あるいはタダに)なります.例として,空気や水がありますね.価格は需要と供給,どちらか一方だけで決まるものではなく,両者のバランスで決まるということを覚えておきましょう.今回の授業の最後もこの考え方を応用しましたね.
続いて,「大学進学は得なのか?」を説明しました.前回同様,それぞれの選択肢のメリットとデメリットを考え,それらを比較します.金銭面に限って言うと,大学進学は将来もらえる賃金が高い反面,高い学費を払わなければなりません.高卒として働く場合は,賃金が比較的低いというデメリットがあるものの,大卒よりも4年も早く働くことができます.
ここでは機会費用という概念を説明しました.機会費用とは,ある選択肢を選んだことにより,選択を放棄した次善の選択肢から得られるもののことです.今回の例では,大学進学は,高卒として18-22歳の4年間に働いて賃金を受け取る機会を捨てることになります.つまり,大学進学にかかる費用には学費だけでなく,その4年間に受け取れたであろう所得も含めるべきなのです.この考え方は,聞いてみれば当たり前ですが,普段なかなか明確に意識できないことが多いのではないでしょうか.
最後に,「どんな企業で働くと高い給料がもらえるのか?」を考えました.実はこれは,「なぜダイヤモンドは高い?」の結論が応用できます.ダイヤが高い理由は供給よりも需要が大きいことによる,ということでした.であるとすると,皆さんが労働力を売る時に高い値段で売るためには(高い給料をもらうためには),供給よりも需要が高い労働力を売れば良いのです.つまり欲しがっている企業は多いが,その能力を持っている学生は少ない,そんな学生になる必要があります.皆さんは大学に進学し,これから専門的な学習をしていくわけですが,企業にはどんな能力が求められているのか,という視点を持って勉強するのも面白いのではないでしょうか.
さて次回は(といっても明日だけど・・・),経済の大まかな仕組みについて説明します.経済はどんな風に成り立っているのか,政策が皆さんの生活にどんな影響が出るのかがわかるようになるはずです.
【重要なキーワード】
・需要と供給
・機会費用
2011年10月3日月曜日
経済学A 第2回(9/27)
2011年9月25日日曜日
総合政策演習D 第1回(9/22)
後期も演習Dは筆記試験対策を行います.
【授業の内容】
今回は初回ということもあり,テスト範囲を指定できなかったのでテキストにないタイプの問題を紹介しました.また,夏休みも終わり,就活シーズンまであと少しなので,現時点でやっておくべきことのチェックをしました.
①インターンシップに行っただけで満足していないか?
大学からの斡旋で行くのにももちろん意味があるけれど,一般公募のインターンシップに応募し,結果はどうでも良いので,なんらかの選考を絶対に受けるべきだと言いましたが,やはりそれをしたのは少数派でしたね.このように積極的に動く人が少数派であれば,絶対にその少数派になるべきです.その他大勢で良かったのはこれまでで,就活においては「積極的な少数派」にならなければダメです.
②周りが知らない自分だけの企業を見つけたか?
日本の上場企業だけで数千社あります.周りは知らない隠れた優良企業は必ずあるはずです.ライバルが少ない優良企業を受けるのが最も効率的のはずではありませんか?
企業研究ができていない人は,まずは2013年度版の業界地図でも見て,どんな業界があるか知りましょう.
③「就活のネタ」は見つかったか?
就活のネタ(ガクチカ)は絶対に必要です.また,それを将来やりたいことと整合性があるように作り上げましょう.そのためにも次の自己分析が当然必要です.
④あなたは誰か?
就活は結局のところ自己分析に尽きるのかもしれません.あなたの好きなものは何か?何がしたいか?何ができるか?をしっかり文章にしましょう.言語化できなければ人に伝えることはできません.
⑤実社会,経済に関心を持っているか?
世の中の社会科学系学部の3年生は夏頃から日経を読むのが普通です.「積極的な少数派」ではなく,当たり前のことです.読んでいれば,「スマートグリッド」,「LCC」,「クラウド(コンピューティング)」,「デフォルト(金融)」について目にしているはずですが,あまり知らないみたいですね….大人と話が合わなければ面接でも会話が続かないんじゃないですか?まずは社会常識の基礎体力を付けましょう.
また,当然ながら,為替レート,株価はだいたいで良いので知っておくべきです.
さて,来週のテスト範囲は今回のプリントと,テキストの問題種1,2です.
経済学A 第1回(9/20)
書くのが遅くなりました.今回は初回なので,わりと柔らかめの話をしました.
【授業の内容】
まず皆さんが最も気になっているであろう「単位を取れそうか?」という話をしました.昨年度前期のこの講義では本試験(筆記試験)を受けて単位を得られた人は88%です.前期は再試験の対象者が少なかったので筆記用具ではなく,レポートにしました.
なお評価は基本的に期末試験(100点満点)ですが,ボーナスとして授業での発表点を加算します.出席点は原則としてありません.ただし,皆さんが真剣に受講するよう促すため,後述のインセンティブを用います.皆さんがその回静かに受講し,僕が「静かにしなさい」ということがなければ期末試験の点数の上限を1点上げ,逆にうるさければ1点下げることにします.ただし上限が100点を下回ることはありません.そのため,すべての回を静かに受講すれば期末試験は100+1×15=115点満点です.
以下は授業についての約束事です.
・出欠は学生証で行います.出欠をチェックする時間内にチェックできなかった人は欠席です.そのため,遅刻というものはありません.また学生証を忘れた人も欠席です.
・私語は,授業の妨げになるので当然ダメです.逆に言えば,授業の妨げにならないことは大体オッケーです.お茶を飲むのも可です.推奨しませんが寝ても文句は言いませんし,授業を受けたくない人は静かに退出してくれれば構いません.
さて,今回の前半は,経済学とは何かを説明しました.その分析対象は実に幅広く,皆さんがイメージするお金の話(金融,株,為替など)はその一部に過ぎません.経済学にはミクロとマクロという2つの視点があります.マクロは巨視的,つまり巨大なものを望遠鏡で覗いて,その全体像を理解します.逆にミクロは微視的,つまり巨大なものを構成する最も小さなプレイヤーの動きを理解することで全体像を理解します.ミクロとマクロは経済学を支える大きな2つの柱です.僕はミクロの方が好きなのですが,マクロの方が社会常識として役に立ちそうなので,授業ではマクロの話が多くなるでしょう.今回話した賃金の話などはミクロの分野ですが,面白くないですか?僕は面白いと思うのですが,押し付けかもしれませんね.
後半は経済学において最も重要な考え方であるインセンティブをじっくり説明しました.インセンティブは日本語に直すと「誘因」,つまり人々の行動や選択を動かすものです.わかりやすく言うとアメとムチですね.経済学はアメとムチで問題を解決します.その例として,ゴミの不法投棄や保育所の話をしました.日本人が他国の人々に比べ災害時にマナーを守るのもインセンティブのせいではないかと僕は思います.
さて来週は次の3つを説明します.「ダイヤモンドはなぜ高いのか?」,「大学進学は得か?損か?」,「儲かる仕事とは?」です.「ダイヤモンドはなぜ高いのか?」については自分で考えてきてください.これが課題です.
またこの講義では以後3回程度アンケートを取ります.そこで皆さんからの質問や要望などを受付けます.