こちらも更新が遅れました・・・.今回は架空の貨幣(?)について各自が調べた内容を発表してもらいました.
【授業の内容】
いきなり呼び名で悩みますが,広義の貨幣であるM2+CDには含まれないが,決済などの価値交換手段に用いられ,国家などがその価値を保障しているという意味では通貨と言えるようなモノを,講義では架空通貨,仮想通貨,疑似通貨などと呼びました.
課題1.この架空通貨にはどんな種類があるのか?
学生からは,
・電子マネー Ex. Edy,Suica,nanacoなど
・ネットゲーム内の通貨 Ex. L$など
・企業のポイント Ex. クレジットカードのポイント,マイルなど
が挙がりました.僕からはこれらに加えて,
・地域通貨 Ex. LETS,REGIO,時間通貨ありがとう(徳島市など)など
の存在を紹介しました.
電子マネーは単位が円であると言う点で他の架空通貨と異なり,かなりリアルマネー(我々が普段認識しているお金)に近いようです.他の架空通貨は独自の単位で測られます.
課題2.それぞれの架空通貨の流通規模は?
それぞれの通貨の定義がはっきりしないまま調べたので,人によって発表する数字は異なりましたが,日本国内で流通する電子マネーは2005年で約3兆4200億円,あるネットゲーム内の通貨であるL$(リンデンドル)はどれだけ流通しているか不明であるものの,1日の取引量は1~2億円程度であるようです(日本円換算).ちなみにこのゲームの仮想空間にある最大級の銀行であるGinko Financialは約7500万円の預金残高を抱えるようです.
課題3.架空通貨が流通することの問題点は?
ちょっとここは僕がメモを取れていません.あやふやな記憶によると,暗証番号や偽造などのセキュリティーの問題などが報告されましたが,その他にも,ゲーム内のインフレ,架空通貨で取引することによる脱税,現実社会でのマネーサプライに与える影響の話も出てきました.
次回は課題3を掘り下げることになりました.
【課題】
・架空通貨の流通が現実経済に与える影響,特に金融市場への影響について調べる.
・電子マネーの普及について自身の意見を決めてくる.
2007年5月29日火曜日
経済政策論 第8回
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