かなり更新が遅れましたが,経済学Aの第1回です.初回なので講義の説明をした後,経済学とはどのような学問かを説明しました.
【授業の内容】
まず受講にあたってシラバスに書いてある内容を紹介しましたが,それは一番下に改めて書いておきます.
さて,経済学とは何かですが,経済学の定義は人によって様々ですが,「希少な資源の配分と,ある目的について人間の行動を分析する学問」というのが広く受け入れられているでしょう.この定義には,皆さんが経済学でイメージするお金が出てきません.経済学はお金を分析する学問ではなく,どうすれば人々がもっと幸せになれるのか,から出発して,その道具としてお金を使うこともある,というのが僕の認識です.
では具体的にはどうやるのかですが,経済学にはミクロ経済学とマクロ経済学という2本の柱があります.これらを用いて様々な分析対象について調べていきます.
マクロ経済学とは,経済全体を一括りにし,その動きを眺めるものです.分析対象(例:日本)を望遠鏡で見るようなものだとイメージして良いでしょう.そこでは,GDP,物価,失業率などがトピックとなります.
対するミクロ経済学は,分析対象を顕微鏡でみるようなものです.そこにはどのような構成要素(企業や家計などのことで,プレイヤーと言います)が存在して,どのような行動をするのかを調べます.
今回は第1回ということもあり,経済学を学ぶ上で欠かせない考え方であるインセンティブを紹介しました.経済学では人々の行動を変えたい場合,説得したり強制するのではなく,インセンティブを与えることで自ずと行動を変化させることが理想的です.ここでは例としてインセンティブを使ってゴミの不法投棄を減らすことを考えましたね.
【講義について】
シラバスの補足ですが,基本的に評価は期末試験で行います.期末試験が100点ならそれで評価も100点です.ただし,加点として授業での発表を用います.出席を点数として評価することはありません.ただし大学の規則として3分の1以上欠席すると期末試験が受けられませんし,それぐらい休んでしまうと期末試験もおそらく答えられないでしょう.なお,出欠確認は学生証によるチェックです.学生証を忘れた場合は欠席になるので注意しましょう.
2010年4月19日月曜日
経済学A 第1回(4/13)
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