今回から新たなトピックである消費税と年金です.
【授業の内容】
消費税だけだと専門的になりすぎるので,消費税率アップの遠因(?)である年金問題も一緒に考えました.
消費税はこれまで学んだように,間接税です.そのため消費税率を上げると,低所得層にとって特に負担が重く感じられます.では,なぜ消費税を上げねばならないのでしょう?
それを理解するために,まず年金の仕組みを説明しました.日本の年金制度は少子化問題の際にも説明しましたが実質的に賦課方式を採っています.そのため,少子高齢化すると安定的な運用に支障が生じます.年金制度が複雑なのは,この賦課方式という制度に加えて,2階建てになっているからでしょう.基礎的な年金部分は共通ですが,2階部分は職業により加入できる年金が異なります.その他,国庫負担の割合や,インフレへの対策など様々な説明をしました.
続いて,いわゆる年金問題とはどこが問題なのか解説しました.未納率,水平的不公平,垂直的不公平,他の社会保障との関係などなど,問題は山積しています.
さて,消費税との関係ですが,今後の年金システムは大きく分ければ,現行のシステムに小さな変更を加えた社会保険方式と,抜本的な変更を加えた税方式の2つの間で揺れています.どちらを選ぶかによって消費税率も変わってきます.
【課題】
次回は論点として,社会保険方式と税方式のどちらが良いのか?それぞれどんなメリットとデメリットを持つのか調べてきてもらいます.もちろん自分の意見もはっきりさせてきて下さい.
また,最終回の発表のための簡単なまとめを作ってきて下さい.それに僕がコメントしますので,より良いものにしましょう.
2008年6月30日月曜日
経済政策論 第11回
文理学 第11回
今日は検索のテクニックを学びました.
【授業の内容】
まず前回の復習をしました.学内のWeb OPACを利用して,目的の図書を確実に見つけることができるようにしましょう.再来週に提出してもらうレポートを書くためにも必要です.
続いて検索のテクニックとして,AND,OR,NOTの意味を説明しました.徳島市もしくは小松島市で合宿する施設を探す時には,どうすれば上手く検索できるか理解できたはずです.探している情報と関係ない邪魔なページが出てこないようにするために,上手くNOTを活用しましょう.
最後に再来週(最後の講義)に提出してもらうレポートのテーマを発表しました.次の3つのうちから選びましょう.
1.将来の職業について
これはただ単に「○×になりたい!」ではなく,優良企業ランキング,働きやすい企業ランキング,生涯給料ランキングなどのデータから,興味のある企業(業界)を見つけてみようというものです.学生は(僕もかつてはそうでしたが)あまり社会のことを知らないものです.テレビでCMしてる企業ぐらいしか知らなかったりね.授業でも,日経の優良企業ランキングを見てみましたが,2位のファナック,6位キーエンス,8位ロームといった企業は超優良企業にも関わらず,学生にとっては聞いたことのない企業でしょう.しかし,社会人や就活を経験した学生なら一度は耳にしたことがある企業です.
2.卒業研究のための下調べの下調べ
入学してもうすぐ半期が終わります.様々な分野の導入科目を受講しているみなさんは,それぞれの分野に好き嫌いが出始めた頃かもしれませんね.関心のあるテーマについて少し調べてみましょう.まず,その分野の基礎知識と,どのような文献が必要なのかを調べ,解決済みの問題と未解決の問題を分類してみましょう.
3.夏休みに行ってみたい国
最近の学生は海外志向が低いというもっぱらの噂です.僕自身が学生の頃と比較すると特にそんな気がします.僕が大学生の頃はバブル崩壊真っ盛りの頃で,そんなに景気も良くなかったけど,多くの学生がお金を貯めて貧乏旅行をしていました.今の間に広い世界を見てみましょう.というわけで,行ってみたい国の経済,文化,言語,観光名所や,どうやって行くのか(ルートや費用など)を調べてみましょう.
外務省のホームページや,各国の大使館でその国についての情報は手に入りますし,エイビーロードなど格安航空券を販売しているサイトも役に立ちそうですね.
なお,レポートの書き方については来週の文理学で説明します.今は取りあえず下調べをしておきましょう.
2008年6月27日金曜日
ミクロ経済学ベイシックⅠ 第11回
今日は一般均衡です.取りあえず前期の締めに入りました.
【授業の内容】
まずは消費者,生産者理論の復習を基に,消費者は相対価格と限界代替率が等しくなる点で消費すること,生産者は相対価格と限界変形率が等しくなる点で生産することを確認しました.
続いて,より良い変化とは何かを規定する概念としてパレート改善及び,パレート最適とは何か説明しました.パレート改善とは,他者の効用を下げることなく誰かの効用を上げることです.パレート最適とは,そのパレート改善ができない状況,つまりこれ以上誰かの効用を上げようと思えば,他の誰かの効用を下げざるを得ないような状況です.
さて,考え方を説明したところで,エッジワース・ボックスに取りかかりました.エッジワース・ボックスは2人のプレイヤーの無差別曲線を組み合わせたもので,少々ややこしいですが,なかなか優れた道具です.
これを用いて,プレイヤーAとBとの間で資源を再配分することでパレート改善が可能かどうかを検証しました. ちなみにエッジワース・ボックス上におけるパレート最適である点を集めたものは契約曲線と呼ばれます.
来週は第10回の余剰分析の時に配った例題のプリントを忘れないように持ってきましょう.
【テストについて】
期末試験は7/11の講義時間中に行います.テスト期間中は2年生は(おそらく)えらいことになっているので,テスト期間外に行います.
範囲は第1回から来週の講義までの内容です.中間試験の内容も含まれるので注意しましょう.なお,皆さんの多数決により持ち込みなしになりました.
ラベル: 2008, ミクロ経済学ベイシックⅠ