今日は一般均衡です.取りあえず前期の締めに入りました.
【授業の内容】
まずは消費者,生産者理論の復習を基に,消費者は相対価格と限界代替率が等しくなる点で消費すること,生産者は相対価格と限界変形率が等しくなる点で生産することを確認しました.
続いて,より良い変化とは何かを規定する概念としてパレート改善及び,パレート最適とは何か説明しました.パレート改善とは,他者の効用を下げることなく誰かの効用を上げることです.パレート最適とは,そのパレート改善ができない状況,つまりこれ以上誰かの効用を上げようと思えば,他の誰かの効用を下げざるを得ないような状況です.
さて,考え方を説明したところで,エッジワース・ボックスに取りかかりました.エッジワース・ボックスは2人のプレイヤーの無差別曲線を組み合わせたもので,少々ややこしいですが,なかなか優れた道具です.
これを用いて,プレイヤーAとBとの間で資源を再配分することでパレート改善が可能かどうかを検証しました. ちなみにエッジワース・ボックス上におけるパレート最適である点を集めたものは契約曲線と呼ばれます.
来週は第10回の余剰分析の時に配った例題のプリントを忘れないように持ってきましょう.
【テストについて】
期末試験は7/11の講義時間中に行います.テスト期間中は2年生は(おそらく)えらいことになっているので,テスト期間外に行います.
範囲は第1回から来週の講義までの内容です.中間試験の内容も含まれるので注意しましょう.なお,皆さんの多数決により持ち込みなしになりました.
2008年6月27日金曜日
ミクロ経済学ベイシックⅠ 第11回
投稿者
水ノ上 智邦
時刻:
16:31
ラベル: 2008, ミクロ経済学ベイシックⅠ
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