今回は需要の内訳について説明しました.
【授業の内容】
まず前回の復習として,名目GDPと実質GDPについて説明しました.名目GDPはその年の物価で測ったものであるのに対して,実質GDPは基準年の物価で測るので,物価変動の影響を受けない,というものでした.
さて,今日は需要の内訳である,消費,投資,政府支出,輸出入について説明しました.
・消費
何が消費を決めるのかについては,以下の3つの仮説を説明しました.
1.ケインズ型消費関数
2.恒常所得仮説
3.ライフサイクル仮説
いずれも所得が増えると消費は増えるのですが,恒常所得仮説は,変動所得と一時所得に分類,ライフサイクル仮説は人生のどの時点にいるかで消費行動が変わる,という特徴がありました.
・投資
投資についても,その原因となる3つを説明しました.
1.利子率
2.アニマルスピリッツ
3.将来予測
このうち,利子率と投資の関係はぜひ覚えましょう.利子率はお金のレンタル代です.お金のレンタル代が安いときは,企業がお金を借りやすいので,様々なプロジェクトに投資するでしょう.一方,利子率が高いときは収益率がよっぽど高くないと投資しないでしょう.つまり利子率が下がると投資は増えるのです.
・政府支出
政府支出は政府がその大きさを決めるわけですが,果たしてなぜ必要なのでしょう.その理由としてここでは2つを挙げました.
1.市場の失敗による公共財の供給
2.需要不足
景気が悪いと政府支出が増えることが多いのですが,絶対ではありません.
・輸出と輸入
最後に輸出と輸入の大きさを決めるものを考えました.輸出と輸入は立場が異なるだけで,ある国からある国へと輸出することは変わりません.そのため,一方さえわかれば,もう一方は簡単に推測できます.
というわけで,日本の輸出を決めるものだけ考えれば良いのですが,それは2つありました.
1.輸出先の景気
2.為替レート
このうち,為替レートについては今後,時間を取ってしっかりと説明します.
2009年10月17日土曜日
経済学Ⅰ 第4回
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