今回もゲーム理論です.
【授業の内容】
今回はまず,いきなり難題である混合戦略のナッシュ均衡を説明しました.確率が入ってくるのでややこしくなりますが,これで解ける問題の範囲が飛躍的に増えます.が,ちょっと難しいでしょうから期末テストには出さないことにしましょう.
続いて,ミニマックス戦略を説明しました.これも同時手番ゲームでした.ただし,以前にやった問題とは異なり,目的は利得の最大化ではなく,最悪の場合にいかに利得を増やすか,です.そのため,ナッシュ均衡とは必ずしも答えが同じになるとは限りません.
ここまですべて同時手番ゲームの説明でしたが,最後に逐次手番ゲーム(時間の流れがあるゲーム)を説明しました.トランプのババ抜きなども逐次手番ですね.
逐次手番ゲームでは,最後に行動するプレイヤーの戦略を決定し,そこから時間を遡って戦略を決定していくという「後ろ向き帰納法」という解法を用います.おまけとして1万円配分ゲームもやりましたが,ここでも「後ろ向き帰納法」を使って解きました.
次回から,ナッシュ均衡の考え方を使って複占(2社による独占)の問題を考えます.かなり手強いので覚悟してくださいね.
2009年10月10日土曜日
ミクロ経済学ベイシックⅡ 第3回
投稿者
水ノ上 智邦
時刻:
16:37
ラベル: 2009, ミクロ経済学ベイシックⅡ
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