今回も生産者理論です.いろんな費用が出てきてわかりにくいから,1つ1つをよく確認しましょう.
【授業の内容】
前回に引き続き,企業の目的である利潤や,収入,そして費用の内訳などを確認しました.
前回との違いは,新たな概念である限界費用を説明したこと,そして利潤や費用などの計算を,具体的な関数を使って行ったことです.
限界費用とは,新たに財をもう1単位生産するときに,追加的に発生する費用のことです.可変費用と紛らわしいですね.可変費用も同じく生産を増加したときに発生する費用です.例えば生産していない時と比べ,10個生産したときに発生する費用の総額は可変費用です.対して10個生産したときの限界費用とは,10個目,その1つを生産したことで,これまでより余分にかかったコストのことです.「限界」という言葉がついたら,新たに1個を何かしたときに発生する何かを意味します.限界費用は,新たにもう1単位消費したときに発生する効用の増加分でしたね.
さて,計算についてはここで文章で説明するのは難しいのでエッセンスだけ確認しておきましょう.まず,限界費用を出すときには,もとの総費用(もしくは可変費用)を微分することで導出されます.また,企業が利潤を最大化する時には,価格と限界費用が等しくなるように生産すべきでした.ただしこれは,限界費用が逓増する(収穫逓減)企業の場合です.そうでない場合,つまり収穫逓増産業については後期で説明します.
2010年6月21日月曜日
ミクロ経済学ベイシックⅠ 第10回(6/18)
投稿者
水ノ上 智邦
時刻:
15:41
ラベル: 2010, ミクロ経済学ベイシックⅠ
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