今日はゲーム理論でした.普段とずいぶん違うので戸惑ったかもしれませんね.
【授業の内容】
今日は5つのゲームを通じて,駆け引きについての合理的な考え方を学びました.そもそもゲーム理論で言うところのゲームとは,プレイヤーが複数おり,プレイヤーの戦略が他のプレイヤーに影響を与えるような状況のことを指します.
Game.1 囚人のジレンマ
ゲーム理論でもっとも有名なゲームです.以下Game.4まですべて,非協力,完備情報,同時手番の1回限りというルールの下で行うゲームです.それぞれのルールを変えていくと途端にややこしくなりますが,まぁ今回はゲーム理論の入門ですので.
まず,このゲームを通じてルール,戦略,利得,合理的な考えなどについて学びました.
Game.2 戦略の逐次消去
Game.1も戦略の逐次消去ですが,こっちはすぐには解けないゲームです.使い途のないダメな戦略(支配される戦略と呼びます)を1つ1つ消していくことで,両者の選ぶべき戦略が見つかりました.
Game.3 ナッシュ均衡
このゲームは,戦略の逐次消去では解けません.しかし,ナッシュ均衡と呼ばれる概念を導入することで,両者の最適な戦略が見つかりました.ナッシュ均衡とは,あるプレイヤー(A)の戦略が他のプレイヤー(B)の戦略に対する最適反応になっており,プレイヤー(B)の戦略もプレイヤー(A) の戦略に対する最適反応になっているケースです.この場合,相手の裏をかくことができません.
Game.4 ホテリング・ゲーム
今度は利得表を使わずに,ナッシュ均衡の意味を理解しているか確認しました.浜辺での立地ゲームです.
Game.5 逐次手番ゲーム
最後に,同時ではなく順番にプレイヤーの戦略決定を決定するゲームをやりました.ガソリンスタンドの価格設定を想定しました.解き方としては,まず最後に選択するプレイヤーの行動を決めて,徐々にさかのぼっていくと言う後ろ向き帰納法で戦略を決定しました.
2008年6月27日金曜日
経済学Ⅱ 第12回
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