今回は実質値と名目値でした.
【授業の内容】
実質値と名目値の違いは,言われてみれば当たり前かもしれませんが,普段なかなか意識することがありませんね.
まず,下準備として物価の説明をしました.2,3年前までは物価の話をしても,学生には伝わりにくかったのですが,最近は物価上昇の実感があるでしょうから理解しやすいと思います.
物価の指標として,消費者物価指数(CPI),企業物価指数,GDPデフレーターを紹介しました.CPIについては単純化したものを実際に計算してみましたね.
さて,物価は本当に変動しているのかは短期間ではわかりにくいですが,10年単位だと結構変化しているものです.例えば毎年わずか2%上昇しても,およそ35年ぐらいで物価は2倍になります.このように物価は,普段はあまり違いがわからないけど気がついたら随分変わっているものです.というわけで,具体的に昔のモノの値段を紹介しました.両親や祖父母に聞いてみるとおもしろいと思いますよ.
さて,物価はどうして変動するのでしょう.本来は金融政策の影響もありますが,それはまた後ほど説明するものとして,短期間の物価変動の原因をDemand Pullのものと,Cost Pushによるものに分けました.
後半は,この物価の変動を基に,名目所得と実質所得,名目GDPと実質GDPをそれぞれ確認しました.所得に関しては,我々はついつい名目所得に目を奪われがちですが,本当の豊かさを理解する上では実質所得が重要になることは言うまでもありません.
2008年10月16日木曜日
経済学A 第4回
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