2010年5月29日土曜日

開発経済学 第6回(5/21)

 今回は工業化と貿易,特に輸入代替工業化政策と輸出指向工業化政策の違いについて説明しました.

【授業の内容】
 意識しなければなかなか気づきませんが,近年,各国はFTA呼ばれる自由貿易協定を競うように結んでいます.なぜ自由な貿易を目指すのでしょう?ミクロ経済学ベイシックではリカードの比較生産費説を学びましたが,どうやら理由はそれだけではないようです.

 第二次世界大戦後,独立したてのアジア諸国の多くはモノカルチャー経済というスタート地点から経済成長を目指しました.かつてはモノカルチャー経済から経済成長を進め,先進国へと仲間入りした国々もありましたが(アメリカやカナダなど),その当時と異なり合成品・代替品の発明により必ずしも特産品が国際市場で高く取引されるとは言えません.また先進国の保護貿易主義もあり,モノカルチャー経済を押し進めての経済成長は困難でした.
 いくつかの国々は保護貿易主義的な工業化である輸入代替工業化政策を採ることで,経済成長を目指しましたが,輸入代替工業化政策には思わぬデメリットがありました.保護貿易を採ることにより幼稚産業の育成を目指したのですが,為替を自国通貨高に誘導したことで輸出条件は悪化したため,国内で生産した財の販売先が国内市場に限定されます.ある程度の中流階層がおり,購買力のある国ならそれでも良いのかもしれませんが(現在の日本の携帯電話のように),当時のアジア諸国は貧しく,さらに貧富の差もあったため,国内市場だけを相手にして生産していたのではスケールメリットが生まれません.また輸入品をシャットアウトしていたため,海外の優れた財との競争も生まれませんでした.そのため,なかなか輸入代替工業化は進みませんでした.
 一方,シンガポール,韓国,台湾,香港などは,自由な貿易による輸出指向工業化政策を採りました.これらの国々が高い経済成長を成し遂げたことにより,その他の国々も多くは1980年代には輸出指向工業化政策へと転換しました.
 輸出指向工業化政策はどこが良かったのでしょうか?輸入代替とは逆に競争が促進されたことに加え,技術伝播による学習効果もあったと考えられます.
 技術移転に関連しては,ヴァーノンのプロダクト・ライフ・サイクル論も紹介しました.これは様々な財で実現していますね.日本もかつては繊維産業が隆盛を極めましたが,日本の前はイギリスでした.しかしイギリスが豊かになり労働者の賃金が高くなると,より賃金の低い日本へと生産の中心が移ってしまいました.しかし,日本も経済成長するに従って,安い賃金を売りにできなくなりました.より賃金の安い国(中国など)へと仕事を奪われました.そして中国の労働者の賃金が高くなると,さらに賃金の安い周辺国へと移っていくのは必然とも言えます.ちょうど前回の二重経済の所で,中国の余剰労働が枯渇してきて賃金が上昇してきた,という話と関係がありますね。

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第6回(5/21)

 今回は代替財・補完財と、弾力性の説明をしました。

【授業の内容】
 まず無差別曲線の形状が持つ意味を少し深く調べてみました.無差別曲線がL字型になるときと,直線になるとき,2つの財はそれぞれどのような関係にあるのかを考えてもらいました.L字型になるのは,左足の靴と右足の靴のように,両者が揃って始めて効用を生み出す財(と財)であり,補完財と呼ばれます.一方が固定されたままだと,もう一方がどんなに増えても効用を高めることはありません.また直線になる時は,お茶と水のペットボトルのように,ある財がもう一方の財の代わりになるような組合せであり,代替財と呼ばれます.このように無差別曲線の形状はそれぞれの財がどのような特徴を持っているかを物語ってくれます.

 さて,需要曲線の形状(傾き)にも意味があります.需要曲線が急である場合,価格が変化してもあまり需要が変化せず,逆に緩やかな場合,価格が変化すると需要は大きく変化します.
 皆さんの普段の生活でも,「価格が安くなればたくさん買うんだけどな」という財と,「安くなったけどそんなにたくさんいらないな」という財があると思います.前者のように価格の変化に対して敏感に需要が変化することを需要の価格弾力性が高い,後者のように価格の変化に対して需要が鈍感なことを需要の価格弾力性が低い,と言います.需要の価格弾力性は計算によって求めることができます.計算式はここでは書きにくいので省略しますが,その中身は,価格が1%変化したら需要は何%変化するかを示しています.弾力性が1より大きい場合は需要の価格弾力性が高いと言い,この場合は値下げをすることで企業は収入を増やすことができます.逆に1より小さい場合は弾力性が低いと言い,値上げすることで収入を増やすことができます(値上げしても買ってくれるので).

 さて,この弾力性の考えを応用すると,なぜ学割が存在するのかがわかってきます.弾力性の異なるグループを区別できれば,それぞれに異なる価格を設定することで,合計の収入を増やすことができるからです.その他の例として,ディズニーワールドの近隣住民割引などを説明しました.ホットペッパーなどで手に入る飲食店の割引券や,本のハードカバーと文庫の違いもそうですね.割引券を導入することで「こまめに切り抜いて使う価格に敏感な層」と「面倒だから使わない価格に鈍感な層」のそれぞれに事実上異なる価格を設定することに成功しています.この他にどんな例があるか考えてみてください.

経済学A 第6回

 ちょっと締め切りのある仕事をしていたため、丸々2週間もほったらかしにしてました。ごめんなさい。
 今回は年金について説明しました。

【授業の内容】
 みなさんにとって「年金はずいぶん先のもの」という印象なのではないでしょうか。しかし、国民年金は20歳になれば強制的に加入することになるため、年金保険料を支払う義務がでてきます。また、おじいさんやおばあさんがもらっている年金は、老齢年金と呼ばれるもので、国民年金の一種です。言い換えれば、国民年金は、老齢年金以外の年金もあります。それが障害年金や遺族基礎年金です。そのため(縁がないほうがもちろん良いのですが)比較的早く年金を受給する可能性はあります。

 さて、年金は、国の社会保障制度の一貫です。社会保障とは何でしょう?平安時代には(おそらく)公的な社会保障制度はなかったと思います。ある人が年を取ったり、怪我をしたりして働けなくなってしまったすると、その人の家族、あるいは近所の人たちが助けてくれたのでしょう。当時はそうでなければ人が生きていくのは困難だったので、自然と共同体の結びつきは強かったのだと思います。現在の社会保障制度とは、そのような助け合いを全国規模で行うものだとイメージすると良いでしょう。みんなで税、あるいは保険料を負担し、そのお金で困っている人を助ける仕組みが社会保障です。年金以外にも、生活保護、健康保険、児童福祉、災害援助、介護保険、労働災害保険など様々な社会保障があります。

 その中の年金ですが、ここ10年ぐらい、よく問題になっていますね。年金システムのどこに問題があるのでしょう?それを理解するために、年金の積み立て方式と賦課方式それぞれの仕組みを簡単に説明しました。日本の年金制度は、インフレにより受給する金額が価値を失ってしまわないよう積み立て方式ではなく賦課方式を(実質的に)採っています。しかし賦課方式は少子高齢化に対応していません。現在の年金制度ができた頃には出生率も高く、まさかこれほどまでに急速に少子高齢化が進むとは、誰も想像していなかったのでしょう。

 年金がややこしい理由の1つは、様々な年金があることです。年金は2階建てになっており、国民みんなが共通して加入する1階部分の国民基礎年金と、職業によって加入する年金に違いがある2階部分があります。2階部分では、会社員は厚生年金、公務員は共済年金、自営業者は国民年金基金といった具合に職業によって様々です。

 さて、このような年金システムですが、加入するのもしないのも自由です。と言いたいところですが、年々徴収体制が厳しくなっているので、そのうち入りたくなくても給料を差し押さえられるかもしれませんし、そもそも年金保険料自体がなくなって、すべて税金でまかなうようになるかもしれません。
 僕から勧めておきたいのは、卒業後は自分で考えるとして、20歳になったらとりあえず在学中は学生納付特例制度を利用することです。すでに年金を支払うと決めている人はそれで良いですが、払いたくない、もしくは迷っているという人も学生納付特例制度だけは申込みましょう。理由は講義で話した通りです。

2010年5月17日月曜日

開発経済学 第5回

 開発経済学もしばらく間が空いてしまいましたね.前回は貿易ゲームをやりましたが,そこで実感したことも少し意識しておきましょうね.

【授業の内容】
 今回は都市と農村の二重構造についてです.主に2つのモデルについて説明しましたが,どちらも現実のある側面を見事に描き出しています.

 まず,産業構造についての基礎知識として,Petty-Clarkの法則を紹介しました.おそらく聞いたことはあったのではないでしょうか.経済発展に連れて,その主力となる産業が第1次,第2次,第3次へとシフトしていくことです.例外として,インドは第2次を飛ばしたという話を以前にしたと思います.
 また,こちらも基礎知識兼新たな視点として,産業を労働集約的産業と資本集約的産業に分類しました.この分類から,先進国では資本集約的産業が,途上国では労働集約的産業に強みを持つであろうことが推測できましたね.ミクロ経済学で学んだ比較生産費説が活用できそうです.

 さて今回のメインである2つの仮説のうち1つ目,ルイスの2部門モデルです.
 2部門とは,伝統部門と近代部門です.伝統部門とは,主に農業従事者を中心とした慣習経済です.一方の近代部門は都市労働者を中心とする市場経済です.途上国は,すべて伝統部門というわけではなく,一部には先進国と変わらぬ近代部門を持っていることが珍しくありません(もちろん規模は異なりますが).
 伝統部門の農家は一見,みんな働いているように見えますが,そこには偽装失業が隠れています.偽装失業とは,生産にほとんど貢献していない(限界生産性がゼロ)が,一応従事している労働者のことです.農村部は,このように余剰労働を抱えています.
 一方の近代部門は,農村部から非常に安い賃金で労働者を雇うことができます.なぜなら彼らは余剰な労働力であり,農村部にいてもほとんど価値を生み出すことができないからです.近代部門は余剰労働力がある限り,どんどん生産規模を拡大し,成長することが可能です.人件費が安いため,労働集約的産業では,他国(主に先進国)に比べ市場競争力があるからです.
 しかし,永遠に成長することはできません.人口は有限であり,余剰労働力もいつかは枯渇するからです.余剰労働力の枯渇はどのような影響を与えるのでしょう.まず,農村部での賃金(あるいは限界生産性)が上がります.そのため,農作物の価格は上昇するため,農村部で作られる農作物を消費している都市労働者にとっては,実質所得の減少につながります(所得で買うことができる農作物の減少).そのため,なかには都市部での生活が苦しくなり,農村部へと帰る(帰農)労働者も出始めます.これにより都市で労働力不足となり,都市労働者の賃金が上がります.賃金の上昇は,企業にとってみれば人件費の増加なので,企業家の投資意欲を減少させるでしょう.このような過程を経て,その国の工業化がストップしてしまいます.

 このルイスの2部門モデルは近代部門における完全雇用を前提としていましたが,現実には,急成長している途上国の都市部には多くの失業者と偽装失業が存在します.これを上手く説明するものはハリス=トダロモデルです.

 ハリス=トダロモデルの特徴は,都市部において最低賃金を設定したことです.これにより,都市部では,本来なら賃金率=限界生産性となるまで雇用が増加するべきところが,賃金が下がらないため,雇用が限られてしまうのです.いわば賃金の高止まりです.そのため,農村部では一攫千金(都市部での雇用)を求めて,労働者が都市へと流出します.しかし都市では流入してきた労働者に見合うだけの雇用がありません.そのため,失業が発生します.

 授業では所々,このような問題をいかに解決すべきかをコメントしました.またミニレポートとして,なぜ中国やインドは急成長しているかを,今日の内容を踏まえて論述してもらいました.

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第5回

 今回は予算制約下の効用最大化問題と,その結果から個別需要曲線を導出するところまでやりました.

【授業の内容】
 しばらく間が空いてしまったので,無差別曲線の復習からやりました.無差別曲線とは,同じ水準の効用が得られるような,財と財との組み合わせを集めたものでした.

 さて,誰でも幸せになりたい(効用を高めたい)はずですが,無限に効用を高めることはできません.なぜなら様々な制約があるからです.僕は本が好きなのですが,無限に本を買うことはありません.僕の所得にも限りがありますし(予算制約),読書に費やすことができる時間にも限りがあります(時間制約),置き場所にも困るでしょうし(空間的制約),妻の怒りを買うことでしょう(政治的制約?).
 このように様々な制約がありますが,まずは予算制約に限って話を進めます.授業では,予算内でx財とy財を消費することを考えました.まず,グラフに予算線を描き,その予算制約下で最も効用が高まるような無差別曲線を選びました.
 ちなみに予算線の傾きは相対価格を意味しており,無差別曲線の傾きは限界代替率と呼ぶことから,効用が最大となる点は,相対価格と限界代替率が等しくなる点である,ということができます.

 予算線についてもう少し付け加えると,予算線の傾きが相対価格である(A財とB財の価格の割合)ことの他に,予算線のシフトが(実質)所得の変化であることも覚えておきましょう.ここで実質とつけた理由は授業では説明していませんが,A財とB財の価格が同じ割合で変化した時には,所得は変わっていなくても予算線がシフトします.これは所得そのもの(名目所得と言います)は変化していなくても,その所得で買うことができる財の量(実質的な豊かさ,実質所得)が変化したからです.これについては,次回また確認します.

 さて,予算制約下の効用最大化ですが,一方の財の価格だけを変化させていくと,財の価格が安くなると,その財の消費が増え,逆に高くなると消費が減るようです.この価格と消費の関係だけを抜き出して図にすると,個別需要曲線が描けました.

 次回はこの個別需要曲線の傾きが何を意味しているのかを説明します.

総合政策演習D 第5回

 今回で僕の担当は終わりです.しかし代わりに近々演習Cの担当が回ってくるので,また会うことになります.

【授業の内容】
 今回の予習範囲は,分割払い,代金の精算,料金の割引でした.これで,非言語問題については半分以上の範囲を終えました.「そんなに難しいわけでもないな」と思っているのではないでしょうか?しっかり準備さえすれば,ほとんどの人は問題をきちんと理解し,解けるはずです.もちろん,くどいように何度も言いますが,重要になるのはスピードです.

 前回,「次回のテストが5点以下の学生には課題を出す」と言いました.その結果はこちら.
 前回の平均点は5.1点でしたが,今回の平均点は5.6点と,わずかに上昇しました.また5点以下の人の割合は,前回が49%だったのに対し,今回は35%へと大きく下がりました.思ったより平均点は上がっていませんね.
 この背景には,もともと良い点数を取っていた人の点数は変わっていないことがあります.課題を出すことが予習復習のインセンティブになったのは,課題を出される可能性が高い学生だけなんでしょうね.いずれにせよ,成績に応じて課題を与えることは,有効だったようです.
 課題は次回担当の橋本先生に提出してください.期限を過ぎたものは受け付けません.

2010年5月11日火曜日

経済学A 第5回

 今回は名目値と実質値について説明しました.名目値と実質値自体も学ぶ価値があるものですが,次週の年金,その先に予定している資産運用について学ぶための基礎知識でもあります.

【授業の内容】
 皆さんは物心ついて以来,あまり物価が変動していない時代を過ごしているため,あまりインフレを実感できないかもしれませんが,今後の長い将来を考えると,物価の変動について知っておく必要があります.
 今回の授業はまず物価とは何か,からスタートしました.物価とは「これぞ物価」というものはなく,様々な指標があります.授業では主にCPI(消費者物価指数)の考え方を説明し,企業物価指数,GDPデフレータについては紹介するにとどめました.CPIとは,その名の通り,消費者から見た物価の総合的な変動を指標化したもので,基準時のCPIは100です.

 続いて物価の変動,違いについて説明しました.まずは時系列での変化です.同じ財でも時間によってどんどん価格は変化していきます.その例として,明治時代後期,1970年代の様々な価格を紹介しましたね.「1970年は40年も前のことだ」と思うでしょうが,皆さんも平均寿命まで生きるとすれば,あと60年ありますからね.これ以上の物価が変化があっても不思議ではありません.
 また同じ時代でも,地域によって価格には差があります.授業では世界各国のビッグマックの値段を紹介しましたが,同じ日本でも物価には違いがあります.僕は学生時代を京都で過ごしていたのですが,徳島に来て,食材の値段と家賃が安いのにずいぶん驚きました.

 さて,物価はどうして変化するのでしょう?その答えは,これまで学んだ知識である需要と供給にあります.物価が上がる(これをインフレ,インフレーションと呼びます)場合には,需要が上がったことによるもの(Demand Pull Inflation)と,供給側の事情によるもの(Cost Push Inflation)の2つが考えられます.

 後半はようやく名目値と実質値の説明です.我々は普段名目値ばかりに気をとられがちですが,実質値こそ注目すべきなのかもしれません.
 まず名目所得と実質所得について説明しました.皆さんは名目所得である賃金(例えばバイトの時給)には関心があるでしょうが物価の変動についてどれだけ意識しているでしょうか?バイトの時給が10%上がったとしても,その間に物価も10%上がったとすれば,まったく豊かになれません.なぜなら買うことができるモノの量は変わらないからです.しかし,我々はついつい名目所得に目を奪われがちですね.
 この考え方はGDPについても応用可能です.何をいくら生産したかで名目GDPは計算可能ですが(正確に言えば,どれだけ付加価値を生み出したかですが),一国の生産能力に注目すべきであれば,物価の変動を取り除かなければなりません.つまり,同じだけしか生産していなくても,もし物価が上がれば名目GDPは増えてしまいます.実際には生産能力は成長していないのに,経済成長したことになりますね.これでは実態を捉えていないかもしれないので,普段は名目GDPではなく実質GDPが使われることが多いです.実質GDPとは,基準となる年を決め,その時から物価が変動しないものとしてGDPを計算したものです.
 名目と実質という考え方は,物事の本質を見極めるために役に立つと思いませんか?

 さて今回はネットを利用したアンケートも行いました.結果はこちらから見ることができます.皆さんの意見・感想・疑問はなるべく今後の授業に反映させるつもりです.
http://enq-maker.com/result/1PPIKRi

2010年5月6日木曜日

総合政策演習D 第4回(5/6)

 今回は,「組み合わせ」と「確率」でした.また,気分転換に「フェルミ推定」についても少しだけ説明しました.

【授業の内容】
 今日のテストの平均点は5.1点でした.7点周辺と,3点周辺に多く集まっている二山のような分布でした.おそらく,予習・復習をある程度してきたグループと,そうでないグループなのでしょう.まぁ,GW明けということもあり,準備が十分ではなかったのだと思いますが,今回の問題は比較的簡単なものが多かったため,6点以上は取って欲しいところです.

 ちなみに僕の前期の担当は,来週で最後ですが,ちょっと気合を入れてもらうため,来週のテストで6点未満(もしくは欠席)の人には課題を用意します.しっかり準備してください.

 今回少しだけ説明したフェルミ推定は,近年の就活で流行りの問題です.ある程度の常識を基に,論理的な考え方ができるかという過程をチェックするものなので,偶然答えが近くてもまったく価値がありません.
 今回紹介した問題であれば,世界のおおまかな人口分布ぐらいは知っておいても良いでしょうね.

 事務連絡的に紹介したインターンシップ関連のイベントはこれです.大阪以外に東京でもありますが,わざわざ東京まで行く必要はないでしょう.おそらく多くの人は「めんどくさい」と思うでしょうが,就活では,「普通の人がしない努力」は活きてきますよ.
http://www.nikki.ne.jp/event/20100602
 なお,「みん就」こと,「みんなの就職活動日記」はこちら.大学生の就活には必須のサイトと言ってよいでしょう.
http://www.nikki.ne.jp/

【おまけ】
 来週から玉有先生と僕による3年生の面接が始まります(恒例ですね).1階掲示板に自分の都合の良い日程を書きこみましょう.
 なお,その際,僕の担当の学生は「就活ノート」と「就活のネタ」を忘れずに用意してきましょう.