2011年7月17日日曜日

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第14回(7/15)

 今週は一般均衡です.とりあえずこれまでの復習と,パレート改善,エッジワース・ボックスの説明をしました.

【授業の内容】
  まず,消費者理論と生産者理論の復習です.消費者理論では,個人は相対価格と限界代替率が等しい点で効用を最大化していました.また生産者理論では,企業は相対価格と限界変形率が等しい点で利潤を最大化していました.これらは来週の内容に関連しているので,頭の中に入れておいてください.

 経済学は人々,あるいは社会全体の幸せを実現するために効率性を追求する学問です.そのため,ここでは,「より良い変化とは何か?」を定義するパレート改善という概念を紹介しました.パレート改善とは,他の人の効用を下げることなく,ある人の効用を増加させるような変化のことでした.また,パレート改善がこれ以上できない状態をパレート最適と呼びます.

 具体的なパレート改善の例を説明するため,エッジワースボックスという,2人のプレイヤーの無差別曲線をくっつけたような図を用いました.エッジワースボックスは,図中のある点が,2人のプレイヤーで2つの財をどのように分配するかを示してくれる便利な図です.
 エッジワースボックス上のある点からある点への移動がパレート改善になっているか,実際に確かめました.

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