2011年11月11日金曜日

経済数学入門 第6回(11/7)

今回は微分の続きです.

【授業の内容】
 前回微分のやり方と意味を説明しました.さて,ではこの微分をどのような時に使うのでしょう.微分を使うと,これまで計算が面倒だった2次関数の放物線の頂点や底が簡単に求められます.
 頂点や底というのは,傾きが負から正に,あるいは正から負に変わるポイントですね.そしてその点はちょうど傾きが0となる点です.さて,元の放物線を微分すると傾きが得られます.「微分=傾き」と覚えておきましょうね.
 このことから,2次関数を微分して,それを0と置くことで頂点(か底)のx座標が出てきます.さらにそのxの値を元の2次関数に代入すると頂点(か底)のy座標も得られます.
 これまでは平方完成をしていたので計算が面倒で,計算ミスも多いのですが,微分の方がはるかに計算が簡単です.

 このやり方は3次関数以上の場合も有効です.授業では3次関数のグラフの描き方も説明しました.2次関数と同様に,
①元の関数を微分して0と置く.
②それを解けば(3次関数の場合は2次方程式になる),極値のx座標が2つ(1つや0の場合もある)出てきます.
③得られたxを元の関数に代入するとそれぞれの極値に対応したy座標が得られます.
④2つの極値を元に増減表を書きましょう.

 さて,11月21日は中間テストです.しっかり復習して準備してくださいね.

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