2010年9月30日木曜日

経済数学入門 第1回(9/27)

 休日の関係でようやく第1回の講義です.経済数学入門は,2年次以降の主に経済学系科目で必要となる数学の知識を身に付けることを目的としています.また,その内容は公務員試験や民間企業の筆記試験でも役に立つと思います.

【授業の内容】
 今回は初回なので,まず授業の進め方について時間を割いて説明しました.通常の講義と異なり,この講義では,僕からの説明の後,チーム内で互いに教えあう形を取ります.そのため,今回はチームの核となるリーダーを選出しました.リーダーには入学直後の数学試験(MET)で成績優秀であった人にお願いしました.リーダーは,今後,チーム内の数学が苦手な人が理解出来ているかチェックしてください.

 今回説明した内容は,関数の考え方についてです.高校までに数学が得意だった人も「関数って何?」,「方程式とどこが違うの?」と聞かれると戸惑うかもしれませんね.計算ができても,果たして関数をどのように使うのかということはあまり意識することはなかったと思います.
 経済学では非常によく関数を使います.例えば,ある家庭の所得が増えれば,その家庭の消費も増えるかもしれません.そこには,所得(原因)→消費(結果)という因果関係があります.所得をinputすると消費がoutputとして出てくる,この関係が関数です.この場合は消費を決めるので消費関数と呼びます.方程式はどちらが原因でどちらが結果という関係は特にありません.
 上記の例のように経済学では関数をよく使うので,皆さんにも関数に親しんでもらう必要があります.今回は,確認として,一次関数を取り上げました.

 今回の内容の確認として最後に小テストを行ないました.今回のテストは成績には関係ありませんが,だれが数学が苦手で(理解していないか),誰が得意なのか(理解しているか)を把握するためにやりました.苦手な人にはポータルサイトを通じて全学共通教育センターへのお誘いをしています.苦手なものは早めに解決してしまいましょうね.
 また課題を配布しました.課題は次週回収します.

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