2010年9月18日土曜日

総合政策演習B1② 第1回(9/15)

 ようやく演習B1で僕の番が回ってきました.後期は不完全競争市場ですね.人数が少ないので,形に捕らわれず,積極的にどんどん質問して,わからない所をなくしてくださいね.

【授業の内容】
 今回は,計算の基礎を確認した後,様々な独占を分類・整理し,基本となる完全独占の問題を早速解いていきました.

 独占の問題を解くのもほぼ1年ぶりなので忘れているかもしれません.完全競争と完全独占の違いをはっきりしておきましょう.
 完全競争の場合,1つ1つの個別企業には価格決定権はありません.周りの企業と同じ財を作っているので(財の同質性の仮定),他社より高い値段をつけてしまうと誰も買ってくれません.逆に1社が他社より低い値段をつけると,ライバルたちも一斉に値下げしてくるでしょう.そのためどの企業も利潤が減ってしまいます.利潤がどんどん減っていき,そのうち赤字になる企業も出てくるでしょう.ただ「自由な参入と退出」という仮定があるので,赤字になったら退出していくかもしれません.いずれにせよ,利潤がある間は新規参入が起こり,常に極限まで厳しい競争が行われているため,どの企業も利潤はありません.それが完全競争市場です.
 完全独占では企業に価格決定権があります.なぜなら自社しか存在しないからです.当たり前ですね.また,その価格は自社の利潤が最大となるように決められます.その時の生産量は定義より,MR=MCにて求められます.今回はなぜMR=MCとなるのかも証明(というほどのものでもありませんが)しましたね.

 次週までにテキストの完全独占の問題すべてに挑戦しましょう.難易度は低いものから高いものまであります.解説を読んでもわかりにくいものは僕が解説するので,しっかりやってきましょう.時間があれば複占の説明をします.

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