2008年9月16日火曜日

経済学A 第1回

 今日は初回ですが結構重要なことを説明しました.

【授業の内容】
 まずこの講義の評価について説明しました.期末テストで評価しますが,発表により加点します.個人的には出席はあまり重視しませんが,決まりなので1/3以上休むとテストが受けられません.

 さて,今日の内容ですが,前半は「経済学とは何か?」,「合理性」と「インセンティブ」について説明しました.特にインセンティブというのは経済学において重要な概念です.様々な例を使って説明したので,どのようなものか,なんとなくイメージはつかめたと思います.
 後半は,「ダイヤモンドはなぜ高いのか?」を説明しました.なんとなく「ダイヤは珍しいんだから高くて当たり前だ」と思っていたかもしれません.しかし,希少性は決定的な要因ではありません.なぜなら希少でも価値がないものもあるからです.また,石ころに比べればダイヤは希少ですが,宝石の中ではそれほど希少とは言えないことも例として挙げました.結論から言うとモノの価格は需要と供給とのバランスで決まります.いくら需要があっても,水や空気のように豊富に存在するモノは高い値段で取引されません.逆にいくら供給が少なくても(希少であっても),需要がなければ取引すらされないかもしれません.
 というわけで,最後に鶏の卵の赤玉はなぜ白玉より高く売買されるかも説明しました.納得しましたか?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

先生、こんばんわ^^
はじめて経済学というのを学んで、おもっしょいなって思いました。
今日の講義の内容で質問があります。インセンティブを使った問題解決の、ゴミの不法投棄に関してのところです。リサイクル料を先払いにしないのには大人の事情があり、損するのはメーカーで、得をするのは誰ですか?必死で先生の話を聞いていたのですが分かりませんでした(;_;)
今日は照れて(笑)発表できんかったけど、次は発表したいなって思ってます。
来週の講義がとても楽しみです。

水ノ上 智邦 さんのコメント...

うーろんちゃさん、こんにちは。

 ゴミのリサイクル料を先払いにするとどうなるか、ですね。後払いと先払いのメリットとデメリットを整理してみました。

【後払い方式(現在の方式)】
メリット:安く売買されるので、メーカーは販売量が増えるし、消費者にとっても買いやすくなります。またメーカー側にとってはリサイクルしなければならない数が減ることもメリットかもしれません。
デメリット:廃棄にお金がかかってしまうので、心ない消費者がきちんとリサイクルせず、不法投棄してしまう可能性があります。

【先払い方式】
メリット:消費者が廃棄する際には、すでにリサイクル料を払っているので、不法投棄しようというインセンティブはなくなります。そのため不法投棄がなくなります。
デメリット:リサイクル料を含めるために販売価格が高くなります。メーカーにとっては商品の売れ行きが下がるため、嬉しくないでしょう。また、買うときに値段が上がってしまうので、後払いの方が良い、と思う消費者もいるかもしれませんね。

 授業中は気がつかなかったのですが、リサイクルする量が減ること自体、企業側にとってはコスト削減につながり、望ましいことなのかもしれません。多くの場合、リサイクルというのはあまり採算が取れません。そういう意味でも、企業はあまりリサイクルに積極的になりにくいのかもしれませんね。

 どうでしょう?上手く伝えられたかな?

 講義を面白いと思ってくれると、こちらも嬉しいです。なるべく興味が持てる講義にしたいと思ってますので、また意見を聞かせて下さい!