2008年9月26日金曜日

経済学Ⅰ 第3回

 今回は,物価と名目値・実質値について説明しました.

【授業の内容】
 まず物価から説明しました.最近は物価が上昇してるので,みなさんにとっても身近な話題だと思います.物価の説明ですが,「これが物価だ」というものはないので,よく使われる指標を3つ紹介しました.消費者物価指数,企業物価指数,GDPデフレータです.このうち,消費者物価指数の簡単な計算をしました.物価の計算のポイントは基準年があることです.今回は計算をたくさんしましたね.
 物価とは何かを理解したところで,様々な値段の変化(違い)を見ました.時系列での変化と,横断面での違いです.外国との物価の違いの話ではしばしばビッグマックがよく用いられます.
 さて,物価の変動はどうして起こるのかは2種類に分けられました.Demand Pull InflationとCost Push Inflationです.それぞれ具体例を挙げて説明しましたね.

 後半は,名目値と実質値の違いを説明しました.我々は普段名目値に目を奪われがちですが,重要なのは実質値であることがわかったはずです.例として,GDPと所得を取りあげました.どちらも名目値にはあまり意味がありませんでしたね.これらは実際に単純な例で計算してみました.
 ニュースなどでGDPが出てくる際は,よく注意して聞いておくと「実質GDP」が使われていることがわかります.経済学Ⅰでせっかくマクロ経済学について学んでいるので,実際のニュースにもちょっと気をつけてみてください.

【小テスト】
 今回の小テストは名目GDPと実質GDPの計算問題でした.ちなみに全員正解でした.今後もがんばってください.

【アンケート】
 「黒板の字が小さい」という意見と,「実質GDPがわかりづらい」という意見がありました.黒板の字はもう少し前に座ってくれれば良いと思います.GDPの方は来週の講義の冒頭でちょっと説明したいと思います.

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