2011年6月13日月曜日

開発経済学 第9回(6/10)

 今回は疾病・保健と貧困との関係についてマクロ,ミクロの両面から説明しました.特にHIV/AIDSとマラリアを中心に説明しました.

【授業の内容】
 HIV/AIDSについては知ってるような気になっているけれど,意外と知らないことが多いのではないでしょうか.まず,HIVについて説明しました.その感染方法,症状,世界中に蔓延した経緯などです.1980年代になって謎の怖ろしい病気として,先進国では大きな問題とされましたが,現在では日本という例外を除き,先進国のほとんどではHIVについての理解もすすみ,感染者数も減少しています.むしろ現在ではアフリカ,南アジアなど貧困国での感染者数の増大が大きな問題となっており,また中国やロシアでの感染者数も増えています.
 続いてAIDSですが,AIDSはHIVの感染後に発症します.HIVが原因であり,AIDSは結果です.混同しないようにしましょうね.また,AIDSという病気があるわけではなく,カリニ肺炎など,健康な人なら免疫機能のおかげで発症しないようないくつかの病気にかかるとAIDSが発症したとされます.

 HIV/AIDSが問題となっているのはなぜでしょう.まず第一に,健康な生活を営めないという問題があります.サハラ以南のアフリカ諸国のいくつかではHIVにより平均寿命が10年以上短くなっています.
 次に,健康を損なうため,貧困を招くという問題もあります.患者の多くは10代後半以上の労働者として働き盛りであるため,働き手の1人を失うことで,家計収入は減少します.また,AIDS患者が家族内にいることで,介護する人も必要になります.結果として,AIDS患者を抱えた家庭では収入が減る一方で医療費は増大し,食費,教育費が減少します.医療費については,かつて感染したら死を待つだけと思われていたHIV/AIDSですが,現在ではAIDSの発症を抑える抗レトロウィルス剤があり,年間300~400ドルのようです.しかし,1日約1ドルという我々からすれば安価なこの薬も,1日の所得が2ドル以下の人々の多いサブサハラでは,大きな負担になります.
 続いて,偏見による社会的孤立,母子感染,AIDS孤児など日本にいる我々にはなかなか想像しにくい問題があります.また,授業では言い忘れましたが,HIV/AIDSにより,家計が教育を通じて人的資本蓄積を行っても,それが収入を生まない可能性があるため,結果として国レベルでは教育水準が下がる可能性もありそうです.

 さて,HIV/AIDSはなぜアフリカで猛威を振るっているのでしょうか.かつては,「アフリカでは不特定多数との性的交渉が多いから」,「割礼を受ける男性が多いから」などの仮説がありましたが,前者はデータから仮定そのものが否定され(多いわけではない),後者は逆に「割礼を受けた男性の方がHIV感染率が低い」ということがわかりました.やはり一見非合理的に見えても,その地域で長期的に継続してきた風習・慣習にはなんらかの合理性があるのでしょうね.
 では,本題に戻ると,原因としていくつか考えられます.「教育水準の低さ,HIVについての基礎的知識が広まっていない」,「先進国とHIVのサブタイプが異なる」,「ジェンダー格差により女性が予防しにくい」,「売春」,「内戦」,「性に関する慣習」などについて説明しました.どれが決定的な原因なのかは判断しづらいところですが,それぞれそれなりの説得力があると思います.

 このような問題に対し,どのような対策が立てられているのでしょう.成功した例としてウガンダ,失敗した例として南アフリカを紹介しました.

 続いてマラリアについて説明しました.マラリアは我々にはなかなか縁のない病気ですが,世界的に見ると,世界人口の約半数がマラリアのリスク下で生活しています.マラリアはハマダラカにより媒介されるマラリア原虫による感染症です.つまり蚊に刺されるとうつる可能性のある病気です.日本人は蚊に刺されることに慣れてしまっているので,外国に行った場合は注意が必要です.
 皆さんには,自分がサブサハラのある国の大統領であるとして,マラリア対策を考えてもらいました.様々な意見がありましたが,蚊帳を配布するというものが多かったですね.しかし援助は一時的には効果を発揮するかも知れませんが,その弊害があることも今後学んでいきます.
 
 その他にも下痢,肺炎,眠り病などを紹介しました.我々にはなじみがない病気が多いために,新しい発見も多かったのではないでしょうか.いずれも,私たちからみて,ほんのわずかなお金で,これらの病気で死ぬことを防ぐことがわかったと思います.

【第2回レポート】
提出期限:6月23日20:00
文量:3ページ+α(表紙,図表や資料,参考文献を除く)
テーマ:次のうちから1つ選択.
・マイクロファイナンスは貧困を削減しているか?
・(2部門モデルで考えると)中国の成長速度はいつ鈍化するか?
・途上国は人口政策を採るべきか?
・内戦はなぜ起こるのか?
制約:次の2つを満たすこと.
・グラフか表を1つ以上掲載する.
・理論(アイデア)と具体例のどちらも示す.

1 件のコメント:

Tara Omar さんのコメント...

過去3年間のHiv病、特に苦痛で食べ難い、咳が悪夢、特に1年目この段階では、免疫系は著しく弱まり、日和見感染症にかかるリスクははるかに大きくなります。ただし、HIV感染者全員がエイズを発症するわけではありません。私は早期死亡を避けるためにARVを服用し始めましたが、いつか癒されると神に信じていました。Hivの特許として、チャンスを減らすために抗レトロウイルス治療を受けることをお勧めします。ウイルスを他の人に感染させることについて、数週間前、漢方薬によるHiv治療に関する情報が得られるかどうかインターネットで検索しました。検索で、Hivから癒された人の証言を見ました。彼女の名前はAchima Abelardでしたそして、他のヘルペスウイルスの特許であるTasha Mooreも、この同じ男性について証言しています。DrItua Herbal Centerと呼ばれます。私は証言に感動し、彼のEmail.drituaherbalcenter@gmail.comで彼に連絡しました。私たちはおしゃべりをして、彼が私に命じた薬草のボトルを私に送った。彼が私に指示したとおりに飲んだ。薬。私は彼に永遠に感謝しています。Drituaherbalcenter。ここで彼の連絡先番号+2348149277967 ...彼は、彼が次の病気を治すことができると確信しています。緑内障、脳腫瘍、乾癬、白内障、黄斑変性、心血管疾患、慢性下痢、肺疾患。前立腺肥大、骨粗鬆症。アルツハイマー病、
認知症。 、膀胱がん、自閉症、大腸がん、乳がん、腎臓がん、白血病、肺がん、乳がん、非ホジキンリンパ腫、皮膚がん、ループス、子宮がん、前立腺がん、発作、線維筋痛症、ALS、肝炎、Copd、Parkinson病気。遺伝性疾患、線維異形成症、進行性線維異形成症、フルオロキノロン毒性症候群、脳卒中、Hpv、弱い勃起、肝臓/腎臓炎症、男性/女性不妊症、腸疾患、ハンチントン病、糖尿病、子宮筋腫。