2007年9月25日火曜日

経済学Ⅰ 第2回

 ようやく本格的な授業が始まりましたね.今回から授業終了時にアンケートと簡単なテストをやることにしました.毎回やるわけではありませんけどね.

【授業の内容】
 まず簡単に前回の復習をした後,経済学の歴史を一部分だけザッと説明しました.古典派からケインズ派,そして新古典派への流れを見てみました.それぞれの学派が台頭した経緯や,それぞれの学派の考え方を説明しました.
 古典派とケインズ派の考え方は,市場への信頼需要と供給の因果関係において対照的です.これらの違いは当然ながら政策にも差を生むことになります.
 もちろんこれで経済学の流れをすべて網羅したわけではありませんが,とりあえず経済学Ⅰを学ぶ上での知識は得られたはずです.ちなみに経済学の流れを学ぶ上では,マルクスらが唱えた社会主義経済学も欠かせないとは思いますが省略しました.
 今日の前半部分の内容で重要なキーワードは以下の通り.確認してみましょう.
【キーワード(前半)】
・神の見えざる手
・レッセ・フェール
・セイ法則
・有効需要の原理
・市場の失敗
・規制緩和と民営化

 後半は物価について説明しました.物価,物価とよく言いますが,物価とは具体的には何を意味するのでしょうか?
 授業では物価の指標として次の3つを紹介しました.
・CPI(消費者物価指数)
・企業物価指数
・GDPデフレーター
 このうち特にCPIの計算方法を説明しました.みなさんできましたか?計算でつまずいたという人は,全学共通教育センターに来て下さい(月曜5限).そこでもっとわかりやすく説明できると思います.
 授業では1970年代と現在の様々な値段を比較してみました.時間がなかったので紹介しませんでしたが,明治時代の物価についても調べていました.ちなみに夏目漱石さんが明治40年に東京朝日新聞(現在の朝日新聞)に入社したときの給料は月額200円+賞与だったそうです.同時代の大工さんの給料は月額50円だそうですから,格差社会と言われる現在よりずいぶん格差のある社会だったのかもしれませんねぇ.なお,うどんは2銭だったそうです.(100銭=1円)

 最後のアンケート&テストですが,テストは明らかに間違っている(ケインズ派と古典派を取り違えている,白紙など)人を除いてはきちんと理解している(=出席した)とみなします.そうではない人は欠席とします.「真面目に聞いていたがどうしてもわからん」という人は個別に相談して下さい.

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