2010年4月4日日曜日

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第1回(4/2)

 新年度最初の授業ですね.今回はミクロ経済学とはどのような学問なのかを説明しました.特にミクロ経済学による「問題の考え方」を中心に説明しました.しかし,次週からはしばらくミクロ経済学の基礎を学ぶので,今回とはかなり印象は違うと思います(計算もわりと出てきますしね).

【授業の内容】
 まずミクロ経済学とマクロ経済学の違いを説明しました.ミクロ(micro)と言うだけあって,経済を構成する微小(micro)な要素である家計(や個人)や企業に注目し,それらの行動を分析します.主なプレーヤーは家計や企業であり,またそれらのプレーヤーの経済行動の場である市場(しじょう)の役割についても考察します.市場では財や労働力などが売買されます.とは「モノやサービスの総称」のことです.よく使う言葉なので覚えておきましょう.
 ミクロ経済学では,これらのプレーヤーはインセンティブに基づいて行動すると考えます.ある選択肢に出くわした時,プレーヤーはそれぞれの選択肢のメリットとデメリットを考え,どちらを選んだ方が得なのか判断します.皆さんも無意識のうちにこのような選択をしているでしょう.
 では,インセンティブの考え方を用いて,どのように問題を解決するのか.ゴミの不法投棄などいくつかの例をもとに説明しました.

 次週はダイヤモンドの値段について考えます.

【テキスト】
小林弘明他(2008)「入門ミクロ経済学」実教出版
【参考書】
伊藤元重(2003)「ミクロ経済学(第2版)」日本評論社
その他,授業内で随時紹介する.

【評価方法や授業の仕組みについて】
 受講条件は経済数学入門を受講済みであること.受講していない場合は次回の講義までに相談に来ること.
 ミクロ経済学の評価方法は次の通りです.
・期末テストと複数回の小テストの合計点を100点とする.
・ただし,発表点を最大20点まで加点する.その結果,合計が100点を超えた場合は100点として評価する.
・出席確認には学生証を使うため,学生証を忘れた場合は欠席とする.
・1/3を超えて欠席した場合は期末試験および追再試試験の受験を認めない.

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