2010年4月10日土曜日

ミクロ経済学ベイシックⅡ 第2回(4/9)

 今回は価格調整メカニズムでした.

【授業の内容】
 まずダイヤモンドが高い理由について考えてみました.ダイヤモンドが高い理由として,皆さんからは「稀少性」,「ブランド(信頼)」,「需要」という意見がでましたが,確かにそれらしいようですが,それぞれ1つ1つについて考えてみると反例がありました.「稀少性はあるが安いもの」,「信頼されているけど安いもの」,「需要は高いけど価格は安いもの」がありましたよね.
 つまりそれぞれ1つずつでは十分ではなく,「稀少(供給が少なく)」かつ「需要が高い」という条件を備えているからこそダイヤモンドは高いようです.またその背景には企業による供給を減らし,需要を高めているという努力があります.

 さて,価格調整メカニズムについて,今回の授業では,ワルラス型価格調整メカニズムとマーシャル型価格調整メカニズムについて学びました.ワルラス型は企業が価格を決定し,それに応じて需要と供給が定まると考えます.この時,需要より供給が多ければ(超過供給),価格は下がります.逆に供給より需要が多ければ(超過需要),価格は上がります.
 一方のマーシャル型では,価格ありきではなく,まず生産量が決まると考えます.生産量が決定された後,消費者と生産者がそれぞれ買いたい値段(需要価格),売りたい値段(供給価格)を決定します.この時,需要価格よりも供給価格の方が高ければ企業は生産量を減らします.逆に供給価格よりも需要価格の方が高ければ企業は生産量を増やします.
 ワルラス型でもマーシャル型でも通常の需要曲線,供給曲線のもとでは,最終的には需要と供給が均衡するような価格に落ち着くと考えられます.

 今週配ったプリントは次週使うのでなくさないように.

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