2010年4月23日金曜日

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第4回(4/23)

 今日は消費者理論でした.新しい用語が続けてでてくるので混乱しそうかもしれません.

【授業の内容】
 まず前回の復習として限界効用を確認しました.前回描いた限界効用の図の縦軸を効用ではなく金銭表示してみると,個別の消費者の需要曲線が描けました.これは,1つ1つの消費にどれだけ金銭的評価をするかを示したものです.この個別需要曲線に正解はありません.ある人はビールを高く評価するかもしれませんし,ビールが嫌いな人はまったく評価しない,といった具合に,各消費者の好みが異なるからです.
 しかし,個別の需要曲線を足しあわせ,総需要曲線にしてみると,ほとんどの財の需要はなめらかな右下がりの曲線になります.今日はこの需要曲線をいろいろ使って,その性質を理解しました.
 まず需要曲線のグラフを用いて,収入を図示しました.収入は価格×需要量で表されます.また,需要曲線のシフトについても説明しました.同じ価格でも需要が変化することがあります.これは,なんらかの要因により需要曲線そのものがシフトしたと捉えることが可能です.

 後半は無差別曲線について説明しました.これまでは1財(1種類の財)についての需要を調べたわけですが,ここからは2財(2種類の財)を調べていきます.無差別曲線とは,同じ水準の効用が得られるような2財の消費量の組み合わせを集めたものでした.通常の無差別曲線は右下がりの,原点に向かって凸の曲線です.無差別曲線にはいくつかのルール(というより仮定)がありましたね.
 さて,次週はこの無差別曲線を利用して,予算制約下の効用最大化問題に取り組みます.

 今回配ったプリントは課題なので,無くさないように.

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