2010年10月9日土曜日

経済数学入門 第2回(10/4)

 今回も関数の続きです.

【授業の内容】
 前回は関数の大まかなイメージを説明しましたね.今回は具体的に1次関数と2次関数の確認をしました.

 まず1次関数ですが,ここでは経済学的には特に「傾き」が重要です.経済学では様々な機会で「傾き」を使うことがあります.そのため,「傾き」とは何か,しっかり定義しておきます.xによりyが決定されるy=f(x)という関数を例にすれば,xが1単位増えたときに,yがどちらにどれだけ変化するかが「傾き」です.
 前回使った「箸の関数」で言えば,食事をする人が1人増えると(xが1単位増加),必要となる箸の本数が2つ増えます(yが2単位増加).この場合の傾きは2です.1次関数は,この傾きが常に一定であるケースなんです.
 授業では1次関数のグラフを描けるように例題をやってもらいましたね.

 続いて2次関数ですが,2次関数が出てくる時によくやる計算は2種類あります.数学が苦手な人はこの2つを混同してしまって,意味のない計算をしていることが少なくありません.ここではっきり区別しておきましょう.2次関数のグラフはU字型もしくは逆U字型(山型)の放物線です.よくある計算の1つ目は,この放物線と横軸との交点を求める計算であり,もう1つは放物線の底もしくは頂点を求める計算です.
 今回は前者の交点の計算をしました.このやり方は2種類あり,1つは因数分解,もう1つは2次関数の解の公式を使います.因数分解ができれば簡単なのですが,問題によってはできないことがあるので,その場合は解の公式を使います.今回はここまでやったところで時間切れでした.次週は底(もしくは頂点)の計算から始めます.

 とまあ,このように文章で振り返ってもよくわかりませんよね.現在やっている所は基礎であり,非常に重要です!ここが苦手だとこの後の経済数学入門だけでなく,経済学系科目でも困ります.よくわからなかったらその週のうちに全学共通教育センターを活用しましょうね.

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