2009年12月19日土曜日

経済数学入門 第12回

 先週の授業でしたが,すっかり書くのを忘れてました.この回から数列です.

【授業の内容】
 この回から数列ですが,まずは一番基本的な等差数列を説明しました.数列は,他の範囲との絡みが少ないためか,数学が得意な学生も結構忘れてることが多いところです.しかし,数列は金融,あるいはマクロ経済学でも出てくる重要な分野です.

 さて,等差数列とは,0,3,6,9,12,・・・というように,ある項と次の項との差が等しい(等差)数列のことです.言い換えれば,ある数に同じ数字をどんどん足していく,もしくは引いていくことで出来上がる数列です.ちなみに最初の項を初項(第1項)と呼び,aa1)で表します.また,ある項と次の項との差を公差と呼び,dで表します.
 このような等差数列の一般項an,n列目の項)は次のように表わすことが可能です.
 an=a+(n-1)d

 また,等差数列の和の計算もしました.かのガウスが少年時代にしたように,等差数列の和(Sn)を求めるには,その数列の和と,数列の並びをひっくり返したものを足すことで計算できました.公式を覚えるのではなく,授業で説明したようなやり方で良いと思います.なぜなら手間もほとんど変わらず,公式を間違えて覚えるリスクを避けられるからです.とはいえ,一応公式も書いておくと,
 Sn=n(a+an)/2

 次回は等比数列を説明しました.

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