2008年4月18日金曜日

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第3回

 今日から本格的にミクロの話になります.数式こそ出てきませんでしたが,グラフはがんがん出てきました.

【授業の内容】
 まず我々がしばらく取り組むことになる世界(完全競争市場)についての説明を行いました.5つの条件を満たすときを完全競争市場と呼びます.この市場では競争が熾烈なため,企業はまったく利潤を得られません.完全競争市場の5つの条件が破られたときを不完全競争市場と呼びました.こちらは後期に詳しく学びますが,企業が儲かるのはこちらです.

 続いて,効用限界効用について図を用いて説明しました.両者の違いはちゃんと理解できましたよね?限界という言葉は経済学ではしばしば現れます.「(今までのはさておき)新たにもう1つ~した時に,どれだけ~が変化するか」というのが限界という言葉の持つ意味です.経済学独特の表現ですね.
 ここでは,消費者余剰というのも少し説明しました.またおいおい出てきます.今のところ,消費者がどれだけ「儲けた!」と思うかという気持ちのことだと思って下さい.

 そして財の数が2つになった場合の図として,無差別曲線を学びました.無差別曲線とはその名の通り,同一曲線上ではどの点も効用に差がない(無差別)な曲線のことで,いくつかの特徴を持っていました.またこの無差別曲線の傾きのことを限界代替率と呼びました.

【今日のキーワード】
効用,限界効用,消費者余剰,無差別曲線

【おまけ】
 パプアニューギニアの件,授業のために説明会に行けないという人もいましたが,第2回の会合は曜日をずらして行いますので,そちらに参加してくれればありがたいです.また告知します.

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