2008年7月9日水曜日

文理学 第12回

 今回はレポートの書き方の基礎を学びました.

【授業の内容】
 みなさんが高校までに書いてきた文章の多くは感想文であり,レポートとはまったく異なるものです.感想文はその名の通り,自分の感想を述べるものなので,主観的なものです.対して,レポートにおいて求められるのは,主観を排した客観性であり,それに裏付けられた主張です.感想文とレポートの違いでもっとも重要な点は,この主観と客観です.
 内容の次は,形式です.レポートでは決められた形式を守らなければなりません.形式を守らなければ,どんなに内容が優れたものであっても適切な評価を得られません.まず,全体の構成という点では,表紙があり,その後,序論→本論→結論と続き,最後に参考文献の一覧を加えます.
 また,文章にも決まりがあり,使うべき言葉と使うべきでない言葉があります.少しだけ例を挙げると,

○私 ⇔ ×僕
○~である.~だ. ⇔ ×~です.~ます.
○非常に ⇔ ×とても 
 これらはほんの一例です.テキストにはもう少し詳しい説明があります.
 続いて,レポートの評価を決定的に下げてしまう恐れのある,引用盗用の違いを学びました.どちらも人の文章を借りることには違いはありませんが,引用にはいくつかの条件があります.それらを守っていなければ盗用,つまり著作権の侵害にあたります.「どうせ学生のレポートだから良いだろう」ではありません.ネットには数多くの学生の卒業研究が公開されており,他者の目に晒されています.
 盗用が発覚したレポートは当然ながらまったく評価されません
 最後に次週提出してもらうレポートの要項を改めて説明しました.3つのテーマの中から1つを選んで提出しましょう.テーマによっては難しいものもありますが,客観的な記述を心掛けましょう.
【お知らせ】
 来週の文理学はホームルームも兼ねて行います.教室は以前の教室(23501)ですので,間違えないように.

0 件のコメント: