2009年11月7日土曜日

経済数学入門 第7回

 今回も微分でした.微分の意味,そしてどのように使うかを説明しました.

【授業の内容】
 前回は微分の計算方法だけを説明しました.今回は微分という作業はどんな意味を持っているのか説明しました.微分をすると,もとの関数の傾き(変化率)を知ることができます.経済学において,傾きは非常に重要な意味を持っていますし,そのため微分も非常に重要で頻繁に出てきます.例としては,所得が増えたら消費がどれぐらい増えるか,定額給付金を増やしたらどれぐらい景気が上がるのか(上がらないのか),これらはすべて傾きで表現できそうです.
 もう一度言います.非常に重要です.「微分=傾き」,「傾き=微分」と何度も唱えてください.

 また,この微分を使うと,これまで2次関数の放物線を描くときには,平方完成をしなければなりませんでしたが,微分を使って簡単に計算することができます.なぜなら2次関数の頂点は傾きが0である点なので,「微分して出てきたもの(傾き)=0」という式を立てれば簡単に頂点となるxの座標がわかるからです.
 次回も微分をしますね.

中間テストについて
 以下の要領で中間テストを行います.
日時:11月20日の経済数学入門の授業中
範囲:次回の範囲まで
配点:20点満点
持ち込み:一切不可

 なお,この中間テストの点数が12点未満の学生は全学共通教育センターに呼び出します.そこで中間テストの内容をきちんと理解できるようになるまで勉強しましょう.僕が「もう大丈夫だな」と判断すれば,その時点で中間テストの点数を12点に修正します.必ず今年中に来るように.

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