2009年11月4日水曜日

総合政策演習B1② 第7回

 今回も余剰分析です.これまでとは異なり,開放経済(貿易を含む経済)の余剰を分析します.とはいえ,それほど難しくなかったはず.

【授業の内容】
 開放経済の余剰分析は,ミクロ経済学ベイシックで取り上げていませんでしたが,そんなに目新しいものではないでしょう.これまで通りの余剰の考え方で十分対応できると思います.

 注意点は「小国の仮定(モデル)」という文言ですが,これは分析対象が世界市場に影響を及ぼすことのない(経済的な)小国であり,世界市場で決まる価格で,いくらでもその財を購入できるということを示しています.公務員試験には(おそらく)出てきませんが,反対に,大国の仮定は,その国による需要が増えると世界市場に影響を及ぼし,世界市場で決まる価格も上昇するというものです.

 問題はいずでも小国の仮定のもとで,封鎖経済(貿易しない経済,鎖国状態の経済)から開放経済に変化すること,つまり自由貿易をすることによって余剰にどのような変化が出るか,あるいは自由貿易の状態から関税を課すと余剰にどのような変化が出るかを問うものが多いようです.

 さて,来週は資源配分について,エッジワース・ボックスを用いた問題を解いていきます.エッジワース・ボックスの見方,パレート改善・最適の概念などを復習しておきましょうね.

【課題】
 テーマ19の必修問題と練習問題の3番です.

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