2011年10月4日火曜日

ミクロ経済学ベイシックⅡ 第1回(9/28)

 今回は前期の復習とゲーム理論の入門編です.


【授業の内容】
 まず前期の内容である完全競争市場を復習しました.前期は完全競争市場の5つの条件をすべて満たした非現実的な市場での家計や企業の行動を学びました.5つの条件により,企業はどんなにがんばっても利潤は出ません.

 一方,後期は不完全競争市場,つまり上述の5つの条件から外れた場合について考えて行きます.まずは「多数の売り手と買い手」ではない場合,つまり独占市場について学ぶのですが,そのための道具としてゲーム理論を説明します.

 さて,ゲーム理論とは,「プレイヤーが2人以上存在して」おり,「互いのプレイヤーの行動が他のプレイヤーに影響を与える」という状況(これをゲームと呼びます)における駆け引きについて学びます.
 まずGame.1として,囚人のジレンマを考えました.互いが利己的に行動すると逆に不幸になってしまう状況でしたね.
 続いてGame.2として,「支配される戦略の逐次消去」という解法を説明しました.

【ゲーム理論で用いる専門用語】
プレイヤー:プレイヤー(そのまま)
利得:ゲームの結果得られるポイント(のようなもの)
戦略:プレイヤーが持っている選択肢
同時手番ゲーム:同時に戦略を決定するゲーム(Ex.ジャンケン)
完備情報ゲーム:全プレイヤーがゲームのルールについて完全に知っていること

0 件のコメント: