2008年12月25日木曜日

ミクロ経済学ベイシックⅡ 第14回

 通常の講義の最終日にテストを行うため,今回でミクロの講義は終了です.その分,1回講義回数が減ってしまうので,補講を行います.(最後に説明します)

【授業の内容】
 前回に引き続き国際貿易のミクロ理論を説明しました.

 前回は2国間の自由貿易によりパレート改善が達成できることを,比較生産費説で説明しましたが,今回は余剰分析で自由貿易のメリットを確認しました.鎖国時に比べ,自由貿易を行うことで,消費者余剰,生産者余剰,社会的余剰がどのように変化するかを図で確認しました.また,自由貿易により生産者余剰が減少することから,現実の世界ではしばしば関税が導入されます.この関税の効果も併せて確認しました.テストでも余剰が計算できるようにしてくださいね.
 また今回の話はすべて小国の仮定と呼ばれる前提条件に基づいて説明したので,その仮定についても要確認ですよ.

 後半は,講義のまとめとして,完全競争市場と不完全競争市場の比較を行いました.またミクロ経済学を現実にどう活かすかの具体例として,就職活動を採り上げました.就活はまさに情報の非対称性の分析対象と言えます.皆さんが今後の人生でミクロ経済学の知識を活用することを期待しています.

【補講について】
 補講は1月14日(水,ただし金曜日の授業)の5限に23502教室で行います.内容はこれまでの復習です.教材として,2007年度の中間テスト,期末テストを用います.HPからダウンロードできるので,各自でわからない所を確認しておきましょう.

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