2007年12月21日金曜日

経済学A 第14回

 しばらく更新を忘れてる間に冬休みになってしまいました.
 今回は景気と経済成長について説明しました.

【授業の内容】
 まずはGDPについて簡単に復習しました.三面等価の原則や有効需要の原理など、いくつか景気の話をするために必要なので思い出してもらいました.
 景気の指標はいくつかありますが,GDPの成長率もその1つです.実際にGDP成長率の推移を示したグラフを見てみました.グラフからは景気に循環があるようにもないようにも見えますね….
 景気の循環については,僕個人はあまり重要とは思いませんが,いくつか代表的なものを紹介しました.40ヶ月と短いキチン波から50年にも及ぶコンドラチェフ波まで.それぞれ根拠を説明するともっともらしく聞こえますが,本当にあるんでしょうか?

 後半は経済成長の要因について考察しました.まずは経済理論から考える経済成長と言うことでソロー・スワン型生産関数というものを紹介しました(授業では名前は言わなかったかも知れません).このモデルの帰結としては,貯蓄率,人口成長,技術革新が経済成長に影響を与えることがわかります.
 これ以外の仮説も2例ほど紹介しましたが,どれも共通するのは技術あるいは知識が重要であることのようです.

 最後に,流れは悪いですが失業問題にも少し触れました.ニュースなどで聞く失業率にカウントされる失業者というのはかなり条件が厳しいようです.ニートも失業者ではないし,正社員を目指しつつたまにバイトをしている人も,就職活動をしていたけど上手くいかなくて諦めてしまった人たちもすべて統計上は失業者にはカウントされません.果たしてこの失業率がどれだけ現状を表しているかというと疑問符の付くところです.

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