2008年5月16日金曜日

経済学Ⅱ 第6回

 前回に引き続き企業の行動です.

【授業の内容】
 前回は小企業の生産について説明しましたが,今回は大企業の生産です.あんまり変わらないんですけどどうでしたか?
 新しい言葉としては限界費用ぐらいです.

 大企業(というか大工場?)では,労働者がほとんどいない状況では効率的な生産ができません.1人が多くの仕事を掛け持ちしていたら効率は悪いですよね.労働者が徐々に増えてくると役割分担もでき,効率的な生産ができます.しかし,前回同様,労働者が増えすぎるとこれまた効率は悪くなります.せっかく新人を雇ってもほとんど仕事がないのかもしれません.
 というわけで,生産量を基準に考えると,生産量が少ないときは限界費用が高く,徐々に低下していくが,ある水準を超えるとまたしても限界費用は高くなります.このような状況下では価格(限界収入)と限界費用が等しくなるように生産量を決定することで利潤を最大化できます.
 つまり,価格>限界費用 という状況なら,新たに1つ生産しても,入ってくるお金の方が出て行くお金より大きいために利潤は増加します(限界利潤はプラス).
 逆に,価格<限界費用 という状況なら,作れば作るほど利潤が減少していきます(限界利潤はマイナス).

 今回はほとんどプリントの表を使って授業をしたわけですが,あのプリントの数字には説明していない関係がもっと隠れています.その辺を詳しく調べてみると,今日の話が実感として理解できると思います.

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