2008年5月31日土曜日

経済学Ⅱ 第8回

 今回は損益分岐点と操業停止点の説明でした.

【授業の内容】
 これまでの知識を元に,グラフを使って損益分岐点と操業停止点を説明しました.
 前回,価格と限界費用が等しくなるよう生産量を決定すれば利潤が最大になることは確認しました.今回はそれをグラフで説明した後,平均総費用曲線と平均可変費用曲線を書き入れ,収入,総費用,可変費用をそれぞれグラフの面積で表現しました.
 グラフから明らかになったことの1つは,限界費用と平均総費用が交差する点で価格が決まると,収入と総費用が等しくなる(つまり利潤が0)ことがわかりました.この点を損益分岐点と呼びます.これを上回る価格であれば黒字に,下回れば赤字になります.
 もう1つは,限界費用と平均可変費用が等しくなる点です.ここで価格が決まると,収入と可変費用が等しくなります.どちらも生産することで発生するものなので,収入と可変費用のどちらが大きいかに注目すれば,生産するべきか,生産するべきでないかがわかります.この収入と可変費用が等しい点を操業停止点と呼びます.その名の通り,価格がこの点を下回れば操業を停止した方が赤字は少なくてすみます.
 固定費用が存在する限り,損益分岐点は操業停止点よりも上にあるので,赤字なのに生産するということも起こりえます.

 今回の内容は結構ややこしい話なのですが,僕なりには上手く説明できたような気がします.もちろんみんなが真剣に聴いていたからこそ,上手く説明できたとは思いますが.

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