2008年11月14日金曜日

経済数学入門 第8回

 テスト範囲は今回までです.

【授業の内容】
 前半は最大値・最小値問題を説明しました.経済学は様々な最大化・最小化問題を解かねばなりません.例としては,企業にとっての利潤最大化や費用最小化,あるいは家計(私たちのこと)にとっての効用(幸せのようなもの)最大化問題などです.
 ややこしそうですが,公務員試験程度の経済学では,ほとんどの問題がワンパターンなやり方で解けます.

 さてそのワンパターンな解法ですが,次の手順を踏みます.
Ⅰ.問題の目的と,その実現を妨げる制約が何かを理解し,それぞれを数式で表現する.
Ⅱ.制約の式を変形し,目的の式に代入する.この代入をする意味は,(おそらく)目的の式は複数の変数の関数になっているので,その変数の種類を減らすためです.
Ⅲ.すると目的の式が1つの変数の関数になっているので(大抵は2次関数),その最大値,もしくは最小値を探す.

 以上の解法でほとんどの問題が解けるはずです.どんな問題に対しても有効というわけではありませんが,まずはこれを会得しましょう.
 いずれにせよ,目的と制約をはっきりと意識することはとても大事です.

 後半は偏微分のやり方と,直感的なイメージを説明しました.やり方は「ある変数で偏微分するときは,その他の変数はただの数値であると思い込んで微分する」というだけでした.
 偏微分のイメージは,他の変数が一定であるとして(ただの数値であるとして),ある変数で微分したときの傾きと思ってくれれば良いです.授業では3次元の山のようなものを想定して説明しました.言葉ではなかなか説明しづらいですね.

 さあ月曜日は中間テストです.きっちりと復習しておきましょうね.

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