2009年5月16日土曜日

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第6回

 今日は家計行動のまとめです.前半はスルツキー分解のつづき,後半は労働供給について説明しました.

【授業の内容】
 前回,スルツキー分解について説明しました.しかし,例が少なく,わかりにくかったと思うので,改めてスルツキー分解を説明しました.
 また,これまで簡単に紹介しただけだったギッフェン財が下級財であるということも,スルツキー分解で説明しました.

 労働供給ですが,我々個人や家計は消費者であるだけでなく,労働者としても市場にかかわっています.簡単にではありますが,労働市場の売り手である家計について説明しました.
 皆さんのうち何割かはバイトをしていますね.さて時給(賃金率)が上がると,皆さんの労働時間は増えるでしょうか?減るのでしょうか?おそらく全員が一致した答えにはならないでしょう.その理由を,無差別曲線と予算線という,これまでに習得した道具を使って説明してみようというのが今回の狙いです.
 所得と余暇という2つを増やすことで効用を得る個人を想定し,その無差別曲線を描き,そこに,限られた時間と賃金率から得られる予算線を描き加えると,最適な労働時間(余暇時間)と所得がわかります.その図から,賃金率と労働時間との関係が浮かび上がってきました.

 来週からは企業の行動について学びます.

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