2009年6月28日日曜日

経済政策論 第11回

 前回に引き続き少子化問題です.

【授業の内容】
 まず前回の課題である「晩婚化対策の現状」について説明してもらいました.徳島では,県による「とくしま出会いきらめきセンター」というものがあるようです.こういった結婚相談所的なものの一番の問題点は,参加するための心理的なハードルが高いことだと思います.特に若い人にその傾向が強いように思われます.富山国際大学の樋口康彦氏の「崖っぷち高齢独身者 30代・40代の結婚活動入門」光文社新書を読んでみると,年齢が上になるほど結婚相手を見つけづらくなる現状がわかります.若い間は「そのうちなんとかなる」,「自分で探せる」と思っていて,そのままずるずると年齢を重ねるケースが多いようです.
 その点,上記センターは,企業単位で登録する点が興味深いです.独身の男女が上司に勧められ,顔を立てるため,という理由で参加できるからです.言わば上司が(昔で言う)お見合いおばさん的役割を果たしているのでしょう(ひょっとしたら僕の勘違いで,そのような動きはないかもしれませんが…).実際にやっていることは民間のお見合いパーティーと大差はないと思いますが,参加のための心理的ハードルに目をつけているのだとするとなかなか鋭いなぁと思います(本当の所はどうなのでしょう?).

 少子化の原因の1つは晩婚化・非婚化によるものであり,その対策は上記のように細々と各自治体によって始まっているようです.もう1つの原因は,結婚した男女の出産・子育て環境にありそうです.ということで,続いて「出産・子育て環境の現状」について発表してもらいました.
 こちらについては僕があまりメモを取れていなかったのですが,一定規模以上の企業には,仕事と子育ての両立を促進するための行動計画を策定することが義務づけられているようです.また徳島県には,徳島県子育て総合支援センターというものがあることもわかりました.

 解決策として,企業内託児所の設置などの案が出ました.実際には企業はどのような子育て支援をしているのでしょう.
 というわけで,次回の課題は次の3つです.
・企業の子育て支援
・保育所による延長保育の現状
・徳島の若年層の失業率や所得の推移

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