2009年6月20日土曜日

経済政策論 第10回

 今回から新しいトピック「少子化」です.

【授業の内容】
 まず少子化とは何かを理解するため,合計特殊出生率の定義を説明し,様々なデータを紹介しました.時系列から見ると日本の出生率がずいぶん下がってきたことがわかりました.また横断面で見ると,同じ日本でも都道府県によってずいぶん出生率に違いがあることがわかりました.
 続いて,少子化のメリットとデメリットを説明しました.デメリットは以前に健康保険の回に確認しましたが,なんと言っても社会保障制度に悪影響があるからです.

 さあ,ではなぜ日本は少子化しているのでしょう.突然の質問でしたが,晩婚化と核家族化を少子化の原因として答えてくれました.晩婚化(非婚化)は,結婚がほぼ出産の前提条件となっている日本では重要な要因です.また核家族化は子育て環境の悪化を示すものととらえることができます.
 さらに,晩婚化(非婚化)と核家族化が進んだ原因について考えてみました.前者については高学歴化による女性の社会進出,結婚相手に求める条件が高くなった,周りからのプレッシャーが小さくなったなどが挙げられ,後者については社会保障制度の充実,職業選択の多様化などが挙げられました.

 今回すでに,かなり少子化の原因について突っ込んだ話ができました.次回は,晩婚化対策の現状,子育て・出産環境の現状について調べてきてもらい,できればオリジナルの解決策を発表してもらおうと思います.

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