2009年10月31日土曜日

総合政策演習B1② 第6回

 今回は余剰分析です.

【授業の内容】
 余剰分析の基本的なパターンとしては,完全競争市場における社会的余剰と,政府による介入(課税,補助金,数量・価格制限)や市場の失敗(独占)が発生した時の社会的余剰を比較するというものがあります.もちろん前者の方が大きく,後者の(前者と比較したときの)社会的余剰の減少分は死荷重と呼ばれます.

 今回はこのような基本的なパターンのうち,特に課税による死荷重の発生についての計算をしました.公務員試験で出題される課税方法は,従量税(ガソリン税のように,量当たりいくら,の税金を課す方式)と,従価税(消費税のように,価格に対して何%,の税金を課す方式)がよく出てきます.どちらの方式であっても,限界費用にある操作をすることで課税を表現できます.
 また,補助金についての問題も少しだけ説明しました.かつての日本では米についてこのような補助金による農家保護政策が採られていましたが,現在は米価は自由化されています.

 来週も余剰分析の続きです.予習・復習を忘れずに.

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