2009年10月26日月曜日

ミクロ経済学ベイシックⅡ 第5回

 今回は完全独占の復習(および完全独占のケースの余剰分析)と,次回の複占の予備知識として偏微分のやり方を確認しました.

【授業の内容】
 前回とほとんど同じような独占の計算をわざわざしたのには理由があります.それは次回の複占,そしてその先に待ちかまえる寡占や独占的競争においても,同じ考え方が必要となるため,基礎をしっかり固めて欲しいと思ったからです.
 その考え方とは,「利潤を最大にするためには限界収入と限界費用が等しくなるように生産するべき」ということです.これを計算できることが(取りあえず期末テストのことを考えれば)必須です.

 また,このように完全独占の場合,完全競争市場と比べて,どれだけ社会的余剰が減少してしまうのか(死荷重が発生するのか)という計算もしました.わかりにくかった点もあると思うので,また例題を用意したいと思います.

 次回は複占(売り手が2社の場合の独占)を説明します.ここがおそらくこの講義の山場だと思います(難易度の点で).以前に学んだゲーム理論のナッシュ均衡の考え方,そして偏微分も出てきます.

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