2007年11月21日水曜日

総合政策演習B1② 第10回

 今日は複占の解法を説明しました.

【授業の内容】
 今日はクールノー均衡ベルトラン均衡の問題を解きました.シュタッケルベルグ均衡共謀についても説明したかったのですが,時間が足りませんでした.この辺は難しい(というより,ややこしい?)だけによく出る問題だと思います.

 クールノーは企業が同時に生産量を決定するんでしたよね.企業は利潤が最大になるよう,MR=MCに沿って行動します.両企業の最適反応が得られたら,それを連立方程式で解く,というのがパターンですので覚えましょう.

 ベルトランは企業は同時に価格を決定するという仮定です.価格で微分するというのは公務員試験ではここだけだと思います.その他の問題は生産量で微分する問題ばっかりですよね.こちらも利潤を最大になるように計算すると,最適反応が得られます.こちらも最後は連立方程式で解きます.

 実はどちらも考え方としてはナッシュ均衡になっているのに気づくでしょうか?互いの最適反応から,均衡点が定まります.そのため,それぞれクールノー・ナッシュ均衡,ベルトラン・ナッシュ均衡とも呼ばれます.

 最後に少しだけ説明したシュタッケルベルグ均衡は,上記の2つとは異なり,時間の流れがあります.ゲーム理論で言えば逐次手番ゲームなのです.先にある企業が生産量を決定し,それを受けて,ライバル会社が生産量を決定するゲームです.こっちは自分で予習しておきましょう.来週はこのシュタッケルベルグ均衡から始めます.

【課題】
 復習は忘れずに!シュタッケルベルグ均衡と共謀についても説明を読んでおきましょう.

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