2007年11月8日木曜日

ミクロ経済学ベイシックⅡ 第8回

 今日は公共財について説明しました.公共財自体は別に難しい話じゃないよね.

【授業の内容】
 公共財とは,非排除性非競合性という2つの性質を兼ね備えた財です.このような財はその性質上,利用者からお金を徴収することができず,フリーライダーが発生してしまいます.例えば一般道路は我々の生活に欠かせないものですが,料金の徴収係もいないので誰でもタダで利用できます.企業はこのようなものを莫大な費用をかけてまで作ってくれないでしょう.
 つまり,公共財は生活に必要にも関わらず市場(民間)に任せておいても生産されない(市場の失敗)ので,政府が供給することになります.道路だけでなく警察,司法,国防なども公共財と言うことができます.法律や言語なども公共財の性質を持っていると言えますね.
 市場で供給しなくても政府が供給するから良かった良かった,というわけではありません.市場であれば生産者は消費者の需要を踏まえて価格や生産量を決定するわけですが,政府にはそのような価格調整機能や最適な生産量の決める機能を備えていません.あくまで予測を元に生産してしまうのですが,近くの淡路大橋を見ても明らかな通り予測の精度はあまり褒められたものではないでしょう.というより政治的な力により決定されているような気がするのは僕だけではありませんよね.このように公共財の生産については,以前からその需要予想が楽観的に過ぎることがしばしば指摘されます.

 余った時間で中間テスト対策をしました.ちゃんと理解してるかな?

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