2007年11月27日火曜日

経済学A 第11回

 今日は年金でした.

【授業の内容】
 年金は社会保障制度の一環です.そのため,まずは社会保障制度とは何かを説明しました.簡単に言えば社会保障とは,相互扶助(助け合い)の規模を大きくしたものと言えます.人に様々な不幸が降りかかった場合に,みんなで援助することですね.年金の他には失業保険,健康保険,災害援助,生活保護など数多くの種類がありますが,これらは保険的方法のものと,扶助的方法のものとに分類できました.
 次に年金のシステムとして,積立方式賦課方式があることを説明しました.現在の日本の公的年金は賦課方式と考えて構いません.この賦課方式の仕組みさえ理解すれば,年金のどこに構造的な問題があるのかわかると思います.少子高齢化がこれだけ問題視されるのも,日本の年金制度が事実上賦課方式であるためです.これが積立方式なら少子化による弊害もほとんどなくなるでしょう.

 年金の大まかなシステムを説明した後,具体的な話に移りました.
 日本の年金制度は2階建てだ,としばしば言われます.つまり国民に共通な1階部分と,職業により異なる2階部分です.それぞれどのような年金があるのか確認しました.
 さらに誰もが加入する国民(基礎)年金について様々な説明をしました.老齢年金以外にも障害年金や遺族基礎年金があることは見過ごされがちですね.

 最後に現在の年金問題について駆け足で説明しました.皆さんはこれで年金の基礎的な知識を身につけたはずです.20歳になると国民年金に加入することになりますが,あなたは保険料を払いますか?払いませんか?

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