2007年11月19日月曜日

経済学Ⅰ 第9回

 今日は為替レートと貿易について学びました.

【授業の内容】
 まず僕が持っていた外貨としてベトナムの通貨ドンの紙幣,50000ドン札を見せました.日本円に直すと350円程度ですが,向こうに行くとディナーを食べることができます.なぜ日本とベトナムは物価が違うのでしょうか?日本で食べてもベトナムで食べてもディナーはディナーですけどね.

 その問題にはそのうち答えるとして,まずは為替の確認から始めました.わかっていても円高・円安というのは間違えやすいですからね.そのため具体的な数値を使って,円高・円安の場合に輸出・輸入がそれぞれどうなるのか確認しました.「円高は悪い」というイメージがあるかもしれませんが,円高にもメリットはありますし,円安にもデメリットがあります.とはいえ,少なくとも自動車などの輸出産業にとっては円高がありがたくないことは間違いありません.

 次に外国の金利を見てみました.日本ではまだまだ超低金利が続いていますが,諸外国を見てみるとずいぶん金利が高いことに驚くでしょう.皆さんは物心ついたときから超低金利ですもんね.しかし実は歴史的に見れば,あるいは現在でも他国と比較すれば今の日本の金利が異常です.
 それにしてもこのように金利が違うと,「じゃあ自分も外国の銀行に預けたい」と思うかもしれませんが,そのためには為替の仕組みをよく知らなければいけません.現在日本円の為替相場は変動相場制というシステムを採用しているので,今後円安になるのか,それとも円高になるのか断言できません.そのため,外国に預金している間に為替レートが変動するというリスクがあります.このリスクの存在が,国内の銀行への預金する場合ともっとも異なる点です.他にも手数料や利子への課税など注意するポイントがあります.
 日本円は変動相場制ですが,世界を見渡せば,固定相場制やその変形とも言えるペッグ制を採っている国もたくさんあります.もちろんそれぞれにメリットもあればデメリットもあります.

 次回は,中間テストの後,貿易と国際分業について説明します.

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