2008年10月9日木曜日

基礎総合演習B 第3回

 今回から本格的に株の勉強ですね.ただし,あくまで株は題材に過ぎません.本当に身につけるべきことは,「自分の頭で考えること」です.その理由は説明しましたね.

【授業の内容】
 株というのは,本に書いてあることを疑う習慣を身につける上で非常に有効な題材です.なぜなら本によって書いてあることがバラバラだからです.こっちの本では「分散投資が良い」と書いてあれば,違う本には「分散投資はダメ」と書いてあります.あるいは「テクニカル分析」について詳しく説明している本もあれば,「テクニカル分析は嘘っぱちだ」と書いてある本すらあります.何が本当で何が嘘なのでしょう?

 今回は小手調べとして,皆さんに「株について知っていること」をどんどん挙げていってもらいました.みんなのイメージでは株とは「安いときに買って,高いときに売ることで儲ける」もののようです.
 もしそれが株のすべてであるとするなら,そもそもなぜ株は売買されるのでしょうか?美術品やクワガタなどが売買される理由はわかります.なぜならそれらを所有することで喜びを感じる人がいるからです.では株券を買うと嬉しいのでしょうか・・・?それともあれは単なる紙切れ(最近は電子化されたけど…)に過ぎないのでしょうか?

 学生から,株を所有する理由の1つとして配当というものの存在が指摘されました.そうです.本来,株とはお金を出資することで将来配当を受け取る権利を得られる,その約束手形として生まれたのです.
 というわけで,配当の存在は株価の分析にもヒントとなりました.将来,高い配当を得られるであろう株は高い値段で取引されるでしょう.逆に将来もあまり配当がもらえそうにない,あるいはすぐにでも潰れそうだ,という企業の株の価値は低いでしょう.

 今回の株についての理解はここまでにしておいて,後は実践として株を購入してみました.

 その後,ビックリするぐらい日経平均が下がってしまいましたね….

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