2009年4月14日火曜日

経済学A 第1回

 今日から始まった経済学Aですが,教室がすし詰め状態でしたね.まぁGW明けには(残念ながら)もう少し人も減ってくるでしょう.

【授業の内容】
 この経済学Aでは,皆さんが将来生きていくために最低限必要な経済の知識を伝えていきたいと思います.一部僕の趣味が入りますが….

 さて,今日は「経済学とは何か?」そして「経済学的な考え方とは何か?」を実例を挙げて説明しました.
 経済学とは,「どうすれば人々が幸せになれるか?」からスタートしていますが,残念ながら世間では「経済学=お金」というイメージがついているかもしれません.経済学の分析対象はお金だけに留まらず,様々な領域に渡っています(そのため経済学帝国主義と揶揄されることもあります).つまりなんでも屋ですね.経済学とは分析対象のことではなく,分析手法のことだと理解してください.

 続いて経済学を用いて様々な問題を考えてみました.そのポイントは2つ.1つは,選択肢に出くわしたら,それぞれのメリットとデメリットを考えて比較すること.そしてもう1つは,人々の行動を変えるには説得するよりもインセンティブを提示した方が効果的であるということです.インセンティブは簡単に言うと「アメとムチ」のことです.身も蓋もないですね….しかしこの考え方はこれからもよく出てきますので,きちんと理解しましょう.

 授業では紹介できなかった参考文献は以下の通りです.
【参考文献】
スティグリッツ『スティグリッツ入門経済学』東洋経済新報社 3465円
 これは少々高いですが,中身も重厚です.「しっかりと経済学の基本を学びたい」という人向けです.
中谷巌『痛快!経済学』集英社文庫 600円
 こちらは文庫で手軽に経済学のエッセンスが学べます.わかりやすいです.
辻,八田『What’s経済学―わかる楽しさ使うよろこび 』有斐閣アルマ 1890円
 こちらは僕の恩師の著書だから…,というわけではなく,ミクロとマクロという経済学の二本柱についてのわかりやすい入門書だからです.
レヴィット・ダブナー『ヤバい経済学』東洋経済新報社 1800円
 これはやや異端の経済学入門書です.正統派ではありませんが,経済学の考え方がわかるという意味では非常にオススメです.読み物としても面白い!図書館にあるのでぜひ借りてみてください.

 次週は「大学進学は合理的か?」を検証します.

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