2009年4月10日金曜日

ミクロ経済学ベイシックⅠ 第2回

 今回から本格的にミクロを学びます.今日は効用と需要という正にミクロの基礎を説明しました.

【授業の内容】
 まず,ミクロ経済学の重要なプレイヤーである家計が何を目的として行動するかを説明しました.家計は効用を最大化しようと行動しますが,様々な制約(所得,時間など)があるため,無限に効用を増やすことはできません.「この仮定が単純すぎる!人間は他人への思いやりや使命感で行動するんだ!」と思う人もいるかもしれませんが(経済学者にももちろんいます),その人たちはもうしばらく待ってください.ミクロ経済学の授業は,まずは非常に単純な仮定から理解を始め,どんどんその仮定を壊していきます(現実に合わせていきます).

 次にしばらくつき合うことになる完全競争市場の条件を説明しました.完全競争市場とは競争が非常に熾烈な市場です.そのため売り手である企業は儲かりません.当然ながら企業は利益を出したいので,なんとかこの条件から外れようとしますが,その話はもう少し後で.いずれにせよ,今日紹介した5つの条件はしばしば出てきます.必ず覚えてください.

 続いて需要曲線を導出しました.まず個別需要曲線を出すために,効用限界効用限界効用逓減の法則について説明しました.限界効用が逓減することは皆さんも身近に心当たりがありますよね?
 個別需要曲線が出せたら後は簡単.単純にみんなの個別需要曲線を足し合わせていきましょう.これで総需要曲線が導かれます.
 来週はこの総需要曲線(面倒なので需要曲線と言いますが)を使います.必ず復習しておきましょう.

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