2007年4月19日木曜日

開発経済学 第3回

 今日はまず,挨拶代わりに「この2~3日で起きたテロ事件を3つ挙げよ」と質問しました.日本はもちろん欧米のニュースは印象に残っていても,中東やアフリカなどそれ以外の地域の出来事は,あまり報道されないし,結果として皆さんの意識にもあまり残らないようです.ついでに,課題図書である「ジェノサイドの丘」の話を少ししました.ルワンダで100万人が虐殺された(まさにジェノサイド)1994年,みなさんは小学生ぐらいなのかな?この事件も知らない人の方が多いのでは・・・?ちなみに昨年(かな?),ルワンダの虐殺は映画化され(ホテルルワンダ)日本でも公開されました.

【授業の内容】
 1870年の日本を例に挙げ,貧しくても発展した国もあるが,なぜ貧しいままの国があるのか説明する1つの理論として,ヌルクセの「貧困の悪循環」を紹介しました.その後,「Trickle Down仮説」を説明し,Trickle Downは起きえるのかについて考察しました.結論としては,貧困解消にとって成長は必要であるが十分ではないので,貧困削減のためには,経済成長を目指すのではなく,Pro-Poor Growth,つまり貧困削減成長を意図的に目指す必要があります.

その他のキーワード
・均斉成長と不均斉成長
・クズネッツの逆U字仮説
・成長媒介保障戦略と公的支援主導保障戦略
・コンディショナリティー

【課題】
授業中に伝え忘れましたが,来週から二重経済をやりますので,テキストのpp.58-75を読んできて下さい.

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