2007年4月23日月曜日

経済学Ⅱ 第3回

 今回も引き続き消費者や需要の話です.前回の復習として,弾力性の計算もしました.

【授業の内容】
・所得と消費の関係
 所得が消費に与える影響の違いにより,上級財(普通財)と下級財(劣等財)に分類することができました.世の中の多くの財は上級財ですが,下級財も少し存在しています.下級財の例をいくつか挙げましたが,共通する特徴は廉価品であること,のようです.

・価格と消費の関係
 需要の価格弾力性でも確認した通り,世の中のほとんどの財は価格が上がれば需要は下がり,価格が下がれば需要は増えるようです.しかし,中には非常に限定されたケースでの話ですが,価格が上がることで消費が増える財もあるようです.このような稀な財をギッフェン財と呼び,その例として,「学食」と「外のランチ」の話をしました.

 次に2財のケースとして,無差別曲線を説明しました.無差別曲線とは,同じ効用水準を得られるような消費の組み合わせを集めたものでした.皆さんには各自で好きな財を2つ選び,それらを使った無差別曲線を描きました.消費者の理論では,この効用を最大化することが目的となります.
 ただし,効用を無限に大きくしたいと思っても,それを実現することは不可能です.なぜなら,実際には様々な制約があるからです.その代表的なものとして,予算制約があります.先に挙げた2財の例をもとに,予算線の説明をしました.

 最後に,無差別曲線と予算線のグラフを組み合わせて,予算の範囲内で効用を最大化する財と財の組み合わせを確認しました.発展として,財が上級財であるか否かをグラフで確認しました.

 次回は,無差別曲線の形状から,財と財との関係を読み解きます.

【課題】
なし

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