2007年4月24日火曜日

経済学A 第3回

 前回までと異なり,今日は皆さんがイメージする(?)経済学っぽい経済学の話をしました.経済学の中でも,マクロ経済学と呼ばれる,一国の経済全体の話です.

【授業の内容】
 まず,そもそも「景気が良い」,「景気が悪い」とは何か?を説明するために,日銀短観GDP成長率について説明しました.GDPとは国内総生産,つまり国の持つ生産力を示しており,同時に国の経済力の指標でもあります.具体的には,1年間にその国で生み出される付加価値の合計のことでした.

 その後,レジュメの裏1面を使って,経済全体の地図を描きました.マクロ経済の主なプレーヤーは5つ.中でも大事なのは企業(生産者)と家計(消費者)です.その他の民間側では金融仲介役である銀行がいます.官側には残りの2つのプレーヤーである,政府日銀がいました.政府と日銀は民間側,つまり市場で起こる出来事に様々な介入を行います.経済学には,その介入に対する考え方の違いにより,ケインズ派新古典派という2つの派閥が存在します.

 ケインズ派,新古典派は,市場への信頼,介入の必要性,需要と供給の関係において意見を異にしています.市場原理を優先する新古典派の影響は現実の政治・経済の至る所で見ることができます.例えば郵政民営化もその1つでしたね.その他にも,刑務所やハローワークなども市場化テストにより,民営化が可能か検証されています.

来週からは,株を例に取って金融について学びます.出席&アンケートも取りますよ.

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