2007年10月10日水曜日

経済学Ⅰ 第4回

 今日で財政政策はひとまず終わりです.それにしても今日は欠席が多かったです!このまま行くとマズいので中間テストでもやろうかな?

【授業の内容】
 まずは前回の復習としてまたも図を描きました.前回は需要の構成要素のうち,消費のみを説明したので,今日は残りの要素について解説しました.
投資
 これは我々は投資と聞くと「財産を株に投資だ!」というイメージを持ってしまいますが,ここでの投資とは主に企業の活動です.投資には「民間企業設備投資(以下,設備投資)」,「民間在庫品増加」,「民間住宅投資」があります.今回は特に設備投資が何によって決まるのかを説明しました.
 企業が設備投資をする際には,その投資を行うことで将来得られる利益の収益率と,投資するための資金を調達する際の利子率とのバランスで決まるんでしたよね.つまり,利子率が高ければ企業は投資を控えるし,利子率が低くなれば活発に投資を行うようになります.
政府支出
 政府支出を行う目的は様々でした.経済成長(景気回復)を目的とする場合や,所得の再分配,あるいは公共財の供給そのものが目的である場合もあるでしょう.ケインズ派経済学に則れば,政府支出を増やすと乗数効果により景気が良くなるようですが,さて,いくらでもお金をつかえばつかうほど良いんでしょうかね?
輸出(と輸入)
 輸出を決めるものとしては,まず海外の景気が関係ありそうです.景気が良い国は日本から車や薄型テレビなどをたくさん買ってくれそうですもんね.逆に景気が悪く失業率が高い国はあんまり買ってくれない気がしますね.
 もう1つの要因は為替ですが,あまり深くは説明しませんでした.今後の講義で説明することにします.
 輸入については輸出の裏返しですから,輸出から想像できそうですね.

 最後に,乗数効果の計算を少しやりました.限界消費性向がいくらであれば,政府が支出を何億円増加させると,どれだけGDPが増えるのか計算しました.

 このあたりは非常に大事な基礎の部分です.必ず理解しましょう!

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